デノン、プログレッシブ対応DVDオーディオ/ビデオプレーヤー
―新ピュア・プログレッシブ回路、AL24 Processing Plus搭載


3月下旬発売

標準価格:15万円

連絡先:宣伝部
    Tel.03-3837-8915



 株式会社デノン(DENON)は、同社のDVDプレーヤーのフラグシップモデル「DVD-A1-N」(36万円)の技術を踏襲したDVDオーディオ/ビデオプレーヤー「DVD-3800-N」を3月下旬に発売する。価格は15万円。蓄光型のキーを採用したリモコンが付属する。

 DVD-3800-Nには、DVD-A1-Nと同じSilicon Image製の新プログレッシブコンバータを採用した「新ピュア・プログレッシブ回路」を搭載。これにより、「3-2プルダウンの高速検出を実現し、ノイズの発生を極めて少なくする」という。また、「ビデオモードでの動画検出能力にも優れ、ピクセル単位の高精度な動画検出、補正を実現。モードの混在するソースでも高速に検出して、検出遅れによるフリッカーを防ぐ」としている。

 ビデオDACは、12bit/108MHz。ビデオ信号の不要帯域信号成分をカットするフィルタに、「スーパーサブエイリアスフィルター」を採用。さらに、「NSV(ノイズ・シェーピング・ビデオ)」技術により、ビデオノイズ成分を不要帯域に追いやるとともに、アナログフィルタによって効果的にノイズを除去するという。

 オーディオ部には、DVDオーディオのサンプリング周波数192kHzにも対応させたアナログ波形再現技術「AL24 Processing Plus」を搭載。入力されたデジタルデータを手がかりに、アナログ波形に近づくように、デジタルデータの補間を行なう。さらに、CDなどの16bitデータも24bitクオリティで再現する。オーディオDACは24bit。ドルビーデジタルとDTSデコーダに加え、HDCDデコーダも内蔵する。

 ディスクトレイには、トレイ後部に大型プレートを装着して安定した回転と、振動の吸収を実現したというハイブリッド構造「S.V.H.ローダー」を採用。DVDメカユニットには、メカカバーをかぶせ防振対策、静音効果を高めている。

 シャーシの底板は1.2mm厚の鋼鈑2枚から成る2層構造。シャーシ本体は、メカ部をセパレートした2ボックス構成をとり各部からの干渉を抑え、オーディオ基板、映像基板、デジタル系基板、電源系基板を独立配置している。

 さらに、高音質電解コンデンサーなど音質パーツを多用。信号処理ブロックや、ビデオブロックなどそれぞれに独立した電源が用意され、電源コードには極太のものを使用している。また、音声出力のみ出力できる「ピュアダイレクトモード」も装備している。

 再生対応メディアはDVDビデオ、音楽CDに加え、CD-R/RW。CD-R/RWに記録したMP3や、JPEG画像、ピクチャーCDも再生できる。音声のSN比は116dB(DVD/CD)、ダイナミックレンジはDVDが108dB、CDが100dB。

 映像出力はコンポジット2系統、S映像2系統、コンポーネント(RCA×3)1系統、D2端子1系統を備える。音声出力は、アナログ5.1ch、アナログ2ch、同軸デジタル、光デジタルを各1系統搭載。

 また、AMX、Panjaなどのシステムコントロールに対応したRS-232C端子も装備する。最大外形寸法は、434×330×133mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.0kg。消費電力は30W。

□デノンのホームページ
http://denon.jp/
□ニュースリリース
http://denon.jp/company/release/n_dvd3800.html
□関連記事
【1月25日】デノン、DENON LINK初対応のDVDオーディオ/ビデオプレーヤー
 ―108MHz/14bit DACやAL 24 Processing Plusも採用
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020125/denon1.htm

(2002年2月28日)

[furukawa@impress.co.jp]

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