TI、業界初のUSBコントローラ、S/PDIF内蔵のステレオコーデック


3月7日量産出荷開始

単価(1,000個出荷時):「PCM2900」600円
            「PCM2901」600円
            「PCM2902」650円
            「PCM2903」650円




 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社は、USBコントローラを内蔵した16bitステレオコーデック「PCM2900」、「PCM2901」と、同コーデックにS/PDIF入出力を内蔵したチップ「PCM2902」、「PCM2903」の量産出荷を3月7日より開始した。同社ではUSBコントローラと、S/PDIF入出力を内蔵したのは業界初としている。

 1,000個出荷時の単価は、USBコントローラ内蔵、バスパワーの「PCM2900」とセルフパワーの「PCM2901」が600円。USBコントローラ/S/PDIF入出力内蔵、バスパワーの「PCM2902」と、セルフパワー「PCM2903」が650円。

 ステレオコーデックの分解能は16bitで、最大サンプリングレートは48kHz。同社の「SpAct(Sampling Period Adaptive Controlled Tracking System)」技術を採用し、1つのクロック・ソースをPLL回路で切り分けることで、D/Aコンバータは32/44.1/48kHzの3種類に、A/Dコンバータは8/11.025/16/22.05/32/44.1/48kHzの7種類に対応。また、光デジタルの対応サンプリングレートは32/44.1/48kHz。不正コピー防止機能(SCMS)も内蔵している。

 ボリューム/ミュート・コントロール機能を搭載することで、PC上だけでなく機器側からの音量調節にも対応。サスペンド・フラッグ機能により、PCのサスペンド状態に連動させて電力の消費を抑えることもできる。また、USBコントローラを内蔵することでボード面積を削減。さらにOSのUSBドライバでの制御が可能なため、開発の負担を軽減できるという。

 同社では、ミニコンポ、CDラジカセなどのほか、家庭用ロボット、マイク付きヘッドホンなどへの採用を見込み、「機器の小型化、多機能化、低価格化を実現し、最終製品の付加価値向上および開発期間の短縮に貢献する」としている。

【主な仕様】

  • 分解能:16bit
  • サンプリングレート:最大48kHz
  • THD+N特性:0.005~6% (セルフパワーにて:A/D、D/Aコンバータとも)
  • ダイナミックレンジ:A/Dコンバータ 89dB(typ)
                D/Aコンバータ 93dB(typ)
  • USB動作電圧:セルフパワー シングル電源 3.0V~3.6V、バスパワー 5V
  • クロック・ジェネレータ:12MHz
  • パッケージ:28ピンSSOP

□日本TIのホームページ
http://www.tij.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.tij.co.jp/jsc/docs/news/scj02012.htm

(2002年3月7日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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