ビクター、音声を聞き取りやすくする「聴取補助システム」を開発
―高齢者・障害者等向け民生用AV機器への搭載を検討


3月28日発表

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 日本ビクター株式会社は28日、話し手の声をデジタル信号処理技術により、聞き取りやすい音声に変換する「聴取補助システム」を開発したと発表した。将来的には1チップ化を目指し、高齢者・障害者等向け民生用AV機器への搭載を検討するとしている。

 聴取補助システムは、「話速変換技術」、「帯域分割音声圧縮技術」、「反復聴取技術」の3つの技術で構成される。

 話速変換技術は、NHK放送技術研究所の協力を得て開発した、人の声をリアルタイムに速度変換する信号処理。話し始めをゆっくり再生し、徐々に再生速度を上げていく処理を行なことで、話し手が意思を持ってゆっくり話しているような自然な話速変換を実現したという。

 帯域分割音声圧縮技術では、小さな音は聞き取り難く、大きな音は不快に感じる「リクルートメント現象」を解決するために、音声帯域を3分割。各帯域で小さな音は大きく、大きな音は小さくなるように信号処理を行なう。さらに、ニュースなどアナウンス主体の音声処理と、音楽再生主体の処理に分けることで、聞き取りやすい再生音を可能にしている。

 また、一定量の入力信号を常時メモリに蓄積することで、繰り返し再生できる反復聴取技術は、上記2つの聴取補助技術と併用することもできる。

□ビクターのホームページ
http://www.jvc-victor.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.victor.co.jp/products/others/cyousyuhojyo.html

(2002年3月28日)

[furukawa@impress.co.jp]

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