松下、妨害除去・移動受信に優れた地上波デジタル用LSI
―アナログ放送の混信に強く、低消費電力


5月よりサンプル出荷開始

サンプル価格:10,000円



 松下電器産業株式会社は17日、業界最高の妨害除去性能と低消費電力を実現したという地上波デジタル放送受信機向けのOFDM(直交周波数分割多重)復調LSI「MN88441-H」を発表した。5月よりサンプル出荷を開始し、価格は1万円。

 MN88441-Hは、デジタル放送とアナログ放送の混信時における妨害除去性能を向上させたOFDM用の複調LSI。地上波デジタル放送への移行期を見据えて開発したという。

 アナログ放送による妨害を検出・除去する独自アルゴリズムを搭載するほか、受信限界の向上技術、FFT(高速フーリエ変換)の並列化などを採用。動作周波数の低減する低消費電量アーキテクチャにより、業界最高水準の低消費電力となる300mWを実現している。

 そのほか、パイロット信号を用いて電波の伝送路の状況を推定する事で、移動受信性能を向上。車載端末や携帯端末などの移動体においても、地上波デジタル放送の安定した受信が可能になるとしている。

□松下電器産業のホームページ
http://www.matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn020417-1/jn020417-1.html

(2002年4月18日)

[yamaza-k@impress.co.jp]

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