開発するのは4~200Wの小・中電力デジタルアンプ「STK ICEpower」。デジタル入力とアナログ入力の2種類を開発し、アナログ入力版を2003年第1四半期、デジタル入力版を2003年第3四半期に投入する。Icepowerの持つ「ICEpowerアナログ」、「同デジタル」という2つの技術ライセンスを、三洋電機の得意なモノシリックICなどのオーディオチップ技術と融合させ、最終的には、200W~1kWのシステム製品を市場投入する。
開発後は三洋電機が製造を行ない、マーケティングは三洋電機が4~200Wのコンシューマ分野、Icepowerが200W以上を担当する予定。契約期間は2002年1月から4年間。2003年に製品を投入、2003年度に1億円、2004年度10億円、2005年度30億円の売上を見込んでいる。 三洋電機は、オーディオ・パワー・モノシリックIC分野でラジカセ50%、ミニコンポ40%、テレビ30%、カーオーディオ15%のシェアを持っている。また、パワー・ハイブリッドICのシェアは、ミニコンポ60%、レシーバ20%と高占有率を誇る。
一方、Icepowerは、'99年に設立されたB&Oグループの1社。250W~1kwのアンプを製造しており、B&O製品以外にも20以上のオーディオメーカーに供給している。三洋電機ではIcepowerを「デジタルアンプのテクノロジープラットフォームとして、最強、最大」と評価している。 IcepowerのCEO、Jens Peter Zinck氏は「現在、マスマーケット向け製品を開発しているので、三洋電機との協業は大変な喜び。Icepowerの技術と三洋電機の開発、製造、販売力がマッチすると大きな期待を抱いている」とコメントした。
また、三洋電機では、今回の提携を「インテリジェント・パワー・コンバージョン技術のイノベータ、Icepowerと組むことで、両社の強みとコンピンタンスを相互補完するもの」と位置付けている。また、Icepowerはこれを機に、ゼネラルマーケットへの進出を考えているという。
□三洋電機のホームページ (2002年5月28日) [orimoto@impress.co.jp] |
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