同イベントでは、小型化したメモリースティック、「メモリースティックDuo」の7月発売を正式に発表。NTTドコモが6月1日に開始した、カメラ付き携帯電話で撮影した静止画をメールで送信できるサービス、「iショット」の対応端末用メディアとして発売される。 最初に発売されるメディアは16MBで、通常のメモリースティックスロットに挿入するためのアダプタを同梱したパッケージ。価格は未発表だが、「アダプタの代金を上乗せした程度」だという。 なお、メモリースティックDuo採用のiショット対応端末のメーカーは「ソニー・エリクソンではないメーカー」だという。 最初に発売されるメモリースティックDuoは、著作権管理機能OpenMG非対応タイプ(青)。OpenMG対応タイプ(白)は、2002年度後半に発売される予定としている。 メモリースティックDuoの外形寸法31.0×22.0×1.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量2g。容積でSDメモリーカード比62%、MMC比92%で、コネクタを含む実装面積でもSDメモリーカード比85%となっている。
また、1回のみ記録可能なメモリースティックメディア「メモリースティックR」が発表された。「ライトワンスのメディアとして、デジタルフィルムの用途と、コンテンツ配信のメディア」と想定されたもの。発売時期や価格は未定。想定ユースに合わせ、かなりの大容量のものから登場するという。 メモリースティックのロードマップも公開された。通常のメモリースティックも大容量化され、256/512MB、1GBメディアが2002年度中に登場予定。2004年度に2GB、2005年度に4GBメディアの登場が予定されている。 メモリースティックDuoは、16MBの発売後、2002年度中に128MBまでのメディアが登場。OpenMG対応タイプも同容量のものを予定し、2003年度には512MBまで、2004年度に1GBまでが予定されている。 現時点でメモリースティックを採用している機器は50カテゴリ、300製品が開発されており、賛同メーカー数は246社。第三者機関による現時点のシェア調査では日本で21%、米国で22%を占め、いずれも3位に位置しているという。安藤国威 ソニー社長兼COOは「メモリースティックはクリティカルパスに達しており、その世界の広がりとともに出荷数も増える。2004年には1億枚を出荷する」と述べた。
また、プレイステーション 2のネットワーク対応化とともに、デジタルCEのコアとする構想を持っているSCEIからは、メモリースティックへの対応の1例が示された。 まだ決定されたものではないが、USB接続のメモリースティックリーダ/ライタから、HDD搭載ネットワークユニット「PlayStation BB ユニット」上で使用するジュークボックスソフト「PlayStation Juke BOX」上の音楽ファイルのチェックイン/チェックアウトに対応させるという。
また、韓国・三星電子(サムスン)や、ソーテックなどのソニー以外のメーカーのメモリースティックへの取り組みも発表された。 サムスンは、メモリースティックスロット搭載のDVDプレーヤーやDVカメラなどを展示。ワイド40型液晶テレビ「LT40A13W」の発表会でも展示されたDVDプレーヤーは、JPEGブラウザや、オーディオブラウザは全て統一されたインターフェイスとなっている。 ソーテックは、メモリースティックスロット搭載PCを発表。小型デスクトップモデルと、タワー型デスクトップモデルの2機種をラインナップ。今後もPC本体のみならず、MP3プレーヤーなど周辺機器にもメモリースティックを採用していくという。
□ソニーのホームページ (2002年6月3日)
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