光源には270Wランプを採用し、さらに光学ユニットを新設計することで輝度4,000ANSIルーメンを実現。また、新開発の空冷システムと省電力モード機能により35dBの静音を実現している。同社では「重量10kg以下のポータブルクラスでは、クラス最高水準の高輝度、35dBの静音設計」としている。 レンズはF 1.7~2.4、f=49.2~63.8mmの新開発1.3倍電動ズーム/フォーカスレンズを標準搭載。ビデオウォール設置やスタック設置、リア投射などにも対応する。また、別売のオプションレンズに付け替えることも可能。液晶パネルには解像度1,024×768ドットのTFT×3枚を搭載している。 高画質化ICの機能には、フレーム間の動きを認識して補完する「高品位IP変換機能」や「2-3プルダウン機能」を採用。スムージング処理性能を向上させた「高画質拡大機能」や、4:3→16:9のアスペクト変換時に自然な変換を行なうという「高画質ワイド画面機能」も装備する。さらに、デジタル処理でキーストーン補正時のジャギーを低減する「高画質デジタルキーストーン補正機能」、UXGA(1,600×1,200)までの縮小対応する「高画質コンプレッション機能」も備える。 そのほかにも液晶パネルの入出力特性に合わせ色の再現性をさらに向上させというたガンマ補正回路に10bitのデジタル処理回路や、3次元Y/C分離回路・ノイズリダクション、液晶パネルの光の透過率のバラツキを補正して色ムラを抑える新開発の「3次元デジタルユニフォミティ補正回路」なども搭載している。
なお、ガンマ補正はプレゼンテーション時により明るく見せるモード、映画など暗い部分の階調を強調するモードのほか、同梱のPC用ソフト「SAPS:Sharp Advanced Presentation Software」を使用して調整するユーザー設定モードを備えている。 映像入力端子は、アナログRGB/コンポーネント兼用 D-Sub15ピン×1、アナログRGB/コンポーネント/兼用 BNC×1、DVI×1、S映像×1、コンポジット×1を装備。コンポーネント入力はD1~D4に対応する。 また、RS-232Cの入出力端子により、最大250台まで1台のPCでコントロール可能なネットワーク機能を搭載する。ネットワークの管理は同梱のソフト「SAPS」上で行ない、本体側で内部の温度上昇、ランプ異常、冷却ファン、PCとの通信状態、フィルターカバーの外れなどの異常発生をEメールで通知する自己診断機能を持つ。 ネットワーク機能を利用することで、スタック投写や最大8×8台、64画面のビデオウォール(マルチスクリーン)投写の調節をPC上で行なえる。
(2002年7月10日)
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