ソニー、民生用βデッキからの完全撤退を発表


8月27日発表

 ソニーは、現在まで生産を続けてきたベータマックスビデオデッキ2機種、EDベータ「EDV-9000」(実売約245,000円)、ハイバンドベータハイファイ「SL-200D」(実売約9万円)を、今後約2,000台(両機種合計)の生産をもって終了すると発表した。これにより、27年続いてきた民生用ベータマックスビデオデッキの生産は完全に終了する。

 同社では、生産終了の理由として「デジタル機器などの新たな録画手段が市場に定着する中、需要は減少を続け、また専用部品の入手も困難となってきたため」と説明している。

 ベータマックスは、同社が'75年5月に第1号機を発売。東芝、三洋電機、日本電気といったメーカーがベータ陣営となった。しかし、後発のVHS陣営による、欧米家電メーカー大手への積極的なOEM供給や、ソフトウエアビジネスの展開といった巧みなファミリーづくりの前に、次第に劣勢となった。

 そのうちベータ陣営も輸出用とはいえVHSの併売に乗り出し、'88年にはついにソニーも、VHSの発売に踏み切り、2方式を併売するという方針を打ち出した。

 その後同社では、「EDV-9000」、「SL-200D」の2製品に絞り込み生産は続けてきたが、今回その2製品の生産も打ち切り、デッキの生産からは完全に撤退することとなった。ベータマックスは国内で累計約400万台、全世界で累計約1,800万台が生産されたという。

 なお、同社では今後もベータマックス機器の修理、およびテープ生産については、当面継続するほか、「ソニーベータマックスご相談センター」を新たに開設する。

【問い合わせ窓口】
・ソニーベータマックスご相談センター
 Tel.0120-53-4735(月曜日~金曜日:9時~20時、土/日/祝日:9時~17時)

□ソニーのホームページ
http://www.sony.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/ServiceArea/Betamax/
□「SL-200D」の製品情報
http://www.ecat.sony.co.jp/visual/video/products/index.cfm?PD=117&KM=SL-200D
□「EDV-9000」の製品情報
http://www.ecat.sony.co.jp/visual/video/products/index.cfm?PD=116&KM=EDV-9000
□「SL-200D」の購入ページ(SonyStyle)
http://www.jp.sonystyle.com/Qnavi/Detail/SL-200D_H.html
□「EDV-9000」の購入ページ(SonyStyle)
http://www.jp.sonystyle.com/Qnavi/Detail/EDV-9000_B.html

(2002年8月27日)

[furukawa@impress.co.jp]

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