日本マランツ株式会社は4日、都内で秋の新製品発表会を開催。プリメインアンプ「PM-14SA Ver.2」、「PM-17SA Ver.2」と、ステレオパワーアンプ「SM-17SA Ver.2」。SACDプレーヤー「SA-14SA Ver.2」、「SA17S1」を発表した。発売日と価格は以下の通り。
挨拶に立った商品企画部の横尾泰部長は、HiFiオーディオ部門ではアンプとSACDに 注力していく姿勢を明らかにし、「クオリティを重視した商品開発を進めていきたい」と意気込みを語った。なお、今回発表された新機種の中で、「SA-17S1」以外は従来モデルのブラッシュアップ版という位置づけになっている。 ■ SA-17S1
マルチチャンネルに対応したSACDプレーヤー。前モデル「SA8260」と比べ、音質面を全面的にブラッシュアップしているという。 電源部は、上位機種「SA-14」で使用しているものと同じ、銅メッキシールドケース封入のスーパーリングトロイダルトランスと、蛍光表示管用のEIトランスの2トランス構成。また、アナログ回路とデジタル回路で使用する電源を分散配置し、相互の干渉を抑えているという。
また、センタースピーカーを使用しない「ファントムセンター機能」を搭載。従来の2chオーディオからマルチチャンネルへのスムーズな移行を補助するという。なお、マルチチャンネル対応のSACDを読み込んだ場合、ステレオ/マルチのどちらを優先的に読み込むかを設定できる「スタートサウンドモード」も備えている。 【主な仕様】
■HIFI Ver.2 シリーズ
「PM-14SA Ver.2」、「PM-17SA Ver.2」、「SM-17SA Ver.2」、「SA-14SA Ver.2」は、従来モデルをブラッシュアップした「HIFI Ver.2 シリーズ」。オリジナルモデル開発時に盛り込めなかった技術や、上位機種、SACD関連機器の開発などで得たノウハウを投入したという。 さらに、スピーカーの進化に合わせた音質の見直しが行なわれたほか、同社のオーディオ製品の特徴であるウォームアップメーターなどのイルミネーションが、上位機種と同じブルーに変更されている。
2chのSACDプレーヤー。Cirrus Logic製のSACD用DAC「CS4397」を、左右のチャンネルにそれぞれ独立で搭載。ディファレンシャル構成のHDAM電流帰還型アンプを採用し、電源部にはスーパーリングコア・トロイダルトランスを搭載する。 前モデルとの違いは、シールド強化による、徹底したローノイズ化を図ったこと。 さらに、セパレートアンプで採用していたもとの同じ、新開発の低倍箔の電源ブロックケミコンを使用している。電源ケーブルには、導体断面積2mm2のOFCケーブルを採用。バランス出力の音質も向上しているという。 【主な仕様】
■PM-14SA Ver.2
セパレートアンプ「SC-7S1」、「MA-9S1」の技術を投入した、ステレオプリメインアンプ。電源ブロックケミコンや、低箔倍率、低損失のコバルトコンデンサ、ショットキーバリアダイオードなど、セパレートアンプと同系列のパーツを採用し、音質に関わる部品を全面的に見直したという。 また、パワー給電ラインの最短化やグランドポテンシャルの見直し、ローノイズ化など、信号ラインの見直しも行なわれている。スピーカー端子はWBT社製。入力はバランスが1系統、PHONO(MC/MM)が各1系統、ラインが4系統。POWER AMP DIRECT、PRE OUT、ヘッドフォン出力が各1系統。テープ系入出力が2系統。ACアウトレットも連動2系統、非連動1系統を備える。 外形寸法は458×464×166mm(幅×奥行き×高さ)、重量は23kg。定格出力は、100W×2ch(負荷8Ω時)。消費電力は300W。リモコンと、導体断面積2mm2の脱着式OFC電源ケーブルが付属する。
■PM-17SA Ver.2
同社独自の電圧増幅モジュール「アジャスタブルHDAM」、ツインモノラルコンストラクションを採用した、ミドルクラスのステレオプリメインアンプ。 前モデルとの違いは、電源部に新開発の低倍箔電源ブロックケミコンを使用したこと。また、抵抗やコンデンサ、各整流回路にショットキーバリアダイオードを採用するなど、パーツの見直しも図られており、次世代オーディオのワイドレンジやスピードに対応したという。 スピーカー端子はWBT社製。入力はバランスが1系統、PHONO(MC/MM)が1系統、ラインが4系統。CD-R MD入出力、テープ系入出力が各1系統。ヘッドフォン出力が1系統。POWER AMP DIRECT、PRE OUTを備える。
■SM-17SA Ver.2
PM-17SA Ver.2と同じく、電源供給、パーツ、ワイヤリングが見直されたステレオパワーアンプ。PM-17SA(Ver.2)などと連携し、バイアンプ接続やBTL接続によるモノラルアンプとしての使用も想定されている。 WBT社製のスピーカーターミナルを搭載するほか、同社独自の回路高速化技術「Absolute SA Technology」を採用している。
(2002年9月4日) [yamaza-k@impress.co.jp] |
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