ソニーは、テレビなどでバイオ内のデータを視聴するためのMPEG-2デコーダ内蔵ネットワークアダプタ「PCNA-MR1」(ルームリンク)を11月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25,000円前後になる見込み。ワイヤレスリモコンが付属する。対応機種は、Windows XP搭載のバイオ、またはWindows XP Ready アップグレード済みモデルとなっている。 ルームリンクは、バイオ内の動画や音声などを100BASE-TX対応Ethernet経由で受け取り、デコード後にAV機器へと送信する装置。S映像出力、コンポジット出力、光デジタル音声出力、アナログ音声出力を1系統ずつ備え、テレビやアンプなどと接続できる。自室のバイオで録画した映像をリビングルームのテレビで視聴する、といった使い方が可能で、無線LANアクセスポイントとワイヤレスLANコンバータを使用すれば、複数のルームリンクをテレビなどに接続することも可能。
バイオ側には「VAIO Media(バイオ・メディア)Ver.2.0」を搭載している必要がある。LAN接続されたバイオ間で動画、音声、静止画を相互に表示するためのソフトで、各バイオにプリインストール済みの「Giga Pocket Ver.5.0」、「SonicStage Ver.1.5」、「PictureGear Studio」を利用する。 再生可能なファイルは、MPEG-1/2(以上Giga Pocket)、ATRAC3、ATRAC3plus、WAVE、MP3(以上SonicStage)、BMP、TIFF、GIF、JPEG、PNG(以上PictureGear Studio)となっている。なお、ATRAC3plusとは、SonicStage Ver.1.5から採用された新形式で、圧縮効率を従来の10分の1から20分の1に向上させたもの。ビットレートは64kbps、または48kbp。現状では、SonicStage Ver.1.5のみエンコード/デコードができる。
もう1つのテレビチューナ搭載モデル「バイオW」では、ライブ録画/ライブ再生には非対応だが、他機種のGiga Pocketで録画した動画の再生と、録画予約設定が可能。「バイオJX」や「バイオU」といったそのほかのシリーズでは、音楽再生と静止画表示にのみ対応している。なお、9月9日発表の新製品のうち、「バイオMX(PCV-MXS5RL7)」には、ルームリンクが同梱されている。 8月以前に発売したバイオの場合、ルームリンク付属のCD-ROMからVAIO Mediaをインストールでき、ルームリンクのサーバーとして使用できる。 テレビ放送のライブ再生/ライブ録画に対応するのは、バイオRX、MX、LX、JX、J。バイオWは9月9日発表の新モデルと同様に、録画済み映像の再生と録画設定が可能になる。そのほかのモデルは音楽、静止画だけ利用できる。なお、旧バイオノートGRおよびバイオC1は、動画機能全般に対応していない。 なお、VAIO Media非搭載のバイオをサーバーとして使用するには、「VAIO Media Platform」をはじめとするサーバーソフトウェアが必要になる。これらはUPGRADE AREAにおいて、有償で提供される予定。また、5~8月に発売されたバイオには「VAIOメディア・ランチャー」がインストールされているが、VAIO MediaとVAIOメディアランチャーの相互接続は不可能。同社では、VAIO Media Platformをインストールするなど、VAIO Mediaへの切り替えを勧めている。 各機能は、ルームリンクに接続したテレビの画面を見ながら行なえる。操作は付属のリモコンを使用。メニューの文字を大きくし、「パソコン操作が苦手な方でも手軽に映像や音楽を楽しめる」という。複数のバイオがつながっている場合は、自動的にサーバー(コンテンツの保存先)を探して一覧表示する。
内蔵するMPEG-2デコード機能は、最大8Mbps、720×480ドット、30fpsのファイルに対応。MPEG-1は、1.41Mbps、352×240ドット、30fps。ルームリンクの外形寸法は約29×155×141mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約600g(本体)、約50g(スタンド)。
□ソニーのホームページ (2002年9月9日) [orimoto@impress.co.jp] |
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