JVA、7月のビデオソフト売上速報を発表 ─「千と千尋」発売でセルカセットが2.5倍増

媒体別売上構成比(数量)

　社団法人 日本映像ソフト協会(JVA)は、2002年7月度のビデオソフト売上速報を発表した。ビデオソフト全体での実績は、売上本数が前年同月比179.2%の1,112万本、売上金額が同166.0%の433億6,900万円と、ともに増加に転じた。

　同統計は、正会員36社の売上報告をもとにしたもの。DVDビデオの売り上げ本数は、セルが前年同月比198.9%、レンタルが同340.8%となった。DVDビデオ全体では、同202.0%と高水準を維持している。特にレンタルが好調で、本数は25万9,000本を売り上げている。

　一方カセットの売り上げ本数は、セルが前年同月比253.9%、レンタルが同91.3%。カセット全体では同169.7%の372万4,000本の売上本数となっている。

　DVDビデオのレンタルとカセットのセルが大きな伸びを示しているが、これは7月19日に発売された「千と千尋の神隠し」が影響していると思われる。セルカセットが前年同月の実績を上回ったのは、2002年度中では5月度に続く2度目。5月度には「ハリー・ポッターと賢者の石」がリリースされている。なお、1～7月度累計では、DVDビデオ全体が同128.7%の3,045万1,000本、カセット全体が同95.3%の1,545万9,000本になる。

　同協会によると、'96年11月からのDVDビデオの発売タイトル数は18,174タイトル(累計)となり、そのうち2002年7月度の新作は、セル573本(前年同月比123.8%増)、レンタル100本(同192.3%増)となっている。

【2002年7月度実績】

		数量 (千本)	前年 同月比	金額 (百万円)	前年 同月比
カセット	セル	2,615	253.9%	8,358	313.7%
	レンタル	1,011	91.3%	8,420	87.8%
	その他	98	169.0%	157	96.3%
	カセット計	3,724	169.7%	16,935	136.4%
DVDビデオ	セル	6,790	198.9%	24,139	196.5%
	レンタル	259	340.8%	1,617	345.5%
	その他	91	202.2%	187	82.4%
	DVDビデオ計	7,140	202.0%	25,943	199.9%
ディスク(LDなど)		55	44.7%	308	95.4%
CD関連		201	63.0%	183	62.0%
合計		11,120	179.2%	43,369	166.0%

(2002年9月19日)

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