NECビューテク、業界初のイメージセンサ内蔵液晶プロジェクタ ―オートフォーカス、壁色補正を実現

MT1065

9月20日発売 標準価格：「MT1065」898,000円 　　　　　「MT1060」798,000円 連絡先：営業本部　国内営業部 　　　　Tel.03-5232-6148

　NECビューテクノロジー株式会社は、業界初のイメージセンサ内蔵液晶プロジェクタ2機種を9月20日に発売する。価格は3,200ANSIルーメンの「ビューライト MT1065」(MT1065J)が898,000円、2,600ANSIルーメンの「ビューライト MT1060」(MT1060J)が798,000円。

　MT1065J、MT1060は、業界で初めてイメージセンサ内蔵したことで、「オートフォーカス」、「壁色補正」を実現。オートフォーカスは、フォーカスパターンを投写し、フォーカスレンズを回転させながら画像をイメージセンサでとらえ、エッジが最もはっきりしているところを判断して、自動調整する。

　壁色補正は、独自の新適応型色補正技術とイメージセンサで、W(白)、R(赤)、G(緑)、B(青)を補正する技術。W→R→G→Bの順でテストパターンを投射し、各色の状態をイメージセンサで検出する。予め設定してある本来の色との差を検出して、逆補正をかけることで元の色に近づける。

　MT1065J、MT1060の違いは輝度のみで、それ以外の仕様や筐体はまったく同じ。コントラスト比は800:1で、1.0型1,024×768ドットTFT液晶パネルの3板式。MT1065JのパネルにのみMLA(マイクロレンズアレイ)が付いており、輝度を上げている。なお、NECの特許である解像度変換技術「Advanced AccuBlend」により、1,280×1,024ドット、1,600×1,200ドット表示にも対応している。

　また、同社独自の画像変換技術を組み込んだ新開発ASICの搭載により、立体的な歪みを補正する3Dリフォーム機能「SQUARE SHOTTM(スクエアショット)」を実現。付属のUSBマウスで画面上の4隅をクリックするか、リモコンまたは本体ボタンの操作で画像をスクエアに補正できる。

　なお、付属のUSBマウスではスクエアショットの操作に加え、マウスでのオンスクリーンメニュー操作、PCカードの画像の選択のほか、投映画面上に線や簡単な絵を書き込むことができる。

　台形歪補正範囲についても、縦方向±40度、横方向±27度で、「世界一広い」としており、補正データを保存することも可能。さらに、独自開発のピクチャーマネージメント機能により、sRGBモードを含む5つのプリセットモードに加え、4つのユーザー設定モードを用意。「ガンマ補正」、「色補正」、「色温度調整」が行なえる。

　本体にはPCカードスロットを2基搭載し、JPEGなどの静止画像を表示可能。また、オプションの無線LANカードを装着し、ネットワーク接続設定をすれば、無線LAN経由で投映できる。さらに、市販の有線LAN PCカードを使って、パソコンからネットワーク経由でプロジェクタを監視したり、コントロールを一括管理することも可能。加えて、プロジェクタから、3つの宛先に電子メールでランプ寿命やエラーメッセージを送信する「メール通知機能」も装備している。

　ランプ寿命はノーマルモードで2,000時間、省エネモードの「ランプエコモード」を選択すれば3,000時間となる。さらに、ランプ寿命最大4,000時間の長寿命ランプ(4万円)がオプションで用意される。また、独自の分割冷却方式と大型の排気ファンの採用により、長寿命ランプを使用時に29dBの静音化を実現している(ランプエコモード時34dB、ノーマルモード時39dB)。

　投射距離は、短焦点レンズ採用により60インチが1.8m、80インチが2.4m、100インチが3.0m。映像入力は、DVI-D 1系統、アナログRGB/コンポーネント兼用2系統、S映像1系統、コンポジット1系統を装備。輝度信号と色信号を効率よく分離するという「3ライン・デジタル・コムフィルタ」も搭載する。

　レーザーポインタ出力切替可能なワイヤレスリモコンに加え、USBマウスなどが付属。リモコン以外で操作をできなくする「キーロック」機能のほか、パスワードロック、PCカードによる認証も設定できる。

□NECビューテクノロジーのホームページ
http://www.nevt.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nevt.co.jp/press/02pjs/mt1065.htm

（2002年9月19日）

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