社団法人日本レコード協会(RIAJ)は19日、6月14日~7月3日に実施した、「音楽コンテンツ個人録音及びそれに関わるCD-R等の利用実態調査」の結果を公開した。 調査方法は、無作為に定めた地点内での割り付け属性で対象者を選定し依頼した。サンプル数は1,000で、年代別の割合は、中学、高校、大学・専門学校、20歳代がそれぞれ約17%、30歳代と40~55歳が各約16%で、各年代ごとの男女比は50%、50%となっている。 今回の調査結果では、過去半年間の個人録音の経験者は66%と、新品CD購入者の53%を上回っていた。また、コピー先のメディアはMDが38%で最も多く、カセットテープ31%、CD-R/RW29%と続く。ただし、同協会では「CD-R音楽録音経験者は短期間に急増しており、録音メディアは今後大きく変化する」と予想している。 一方、レンタルCDの利用率は40%。新品音楽CDを購入しないレンタル利用や、個人録音経験者が15%、新品音楽CDの購入およびレンタル利用のない個人録音経験者も9%あった。 コピーの音源は、新品CDが34%、レンタルCDが40%、友人・知人に借りたCDが25%(複数回答)。また、同協会では、音楽CDのCD-R/RWコピーは年間で約2億3,600万枚で、国内で一般に流通するCD-R/RWの約48%が音楽コピーの目的で使用されていると推計している。 CD-R録音経験者で、過去半年間に友人・知人にCD-Rで音楽を録音してあげた人は45%で、平均4.6枚。同協会ではこの数値を元に、友人・知人用に年間約8,000万枚のCD-Rが録音されていると推計している。また、CD-Rコピー後に、ジャケットや歌詞カードなどのコピー経験者も40%を占めている。 なお、CD-Rの利用理由では、「CDプレーヤーや車の中で、CDと同じ音質で楽しめるクローンだから」という意見が上位を占めている。CD-Rコピーを利用し始めてから、音楽CD購入が減ったという人は26%で、増えた人の18%を上回る。しかし、CD-Rコピーを利用し始めてから、購入が増えた人も2割近くいるということで、CD-Rコピーにもある程度のプロモーション効果があるようだ。
□日本レコード協会 (2002年9月19日) [furukawa@impress.co.jp] |
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