シャープ、液晶TV「AQUOS」の新製品発表会を開催
~1ビットデジタルアンプ内蔵の37V型ホームシアターモデルなど


10月15日より順次発売

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 シャープ株式会社は、液晶TV「AQUOS」に37V型液晶モデルなど7製品を追加し、10月より順次発売する。ワイドタイプ4モデル、4:3タイプ3モデルが用意され、今回の7製品の追加により「AQUOSシリーズ」のラインナップは、13V型から37V型までの25モデルが出揃うこととなる。本稿では、発表会の模様と、ワイドタイプ4モデルについてレポートする。

 発表会では、同社専務取締役 AVシステム事業本部長 濱野 稔重氏がAQUOSの概要を説明した。濱野氏は「2001年度は液晶TVだけで45万台の出荷を達成した。家庭向けのTVについては、液晶やPDPなど薄型化の流れが強まっている。また、早朝や深夜利用などTV利用の24時間化やDVDビデオの出荷増などから、それらを楽しむためのハードウェアへの期待が膨らんできている」と市場動向を解説。今年度の出荷目標については、「国内65万台、海外35万台の合計100万台を目指す」と述べた。

 また、今回のモデルから「AQUOSプラットフォーム」と呼ばれる部品のコンポーネント化を推し進めている。それぞれの製品特性にあわせて必要な部材を取捨選択し、ラインナップの拡充が図れるようになる。

濱野 稔重 AVシステム事業本部長 AQUOSプラットフォーム概念図


■ 37型液晶TVには5.1chアンプ内蔵のホームシアターモデルも

ホームシアタータイプ
「LC-37BT5」

 37V型液晶TVは、ホームシアタータイプの「LC-37BT5」と、スタンダードタイプの「LC-37BD5」の2モデルが用意される。ホームシアターモデルが11月25日より発売され、価格は100万円。スタンダードモデルは11月15日より発売され、価格は85万円。

 ともに1,366×768ドットの37V型ハイビジョン用ASV低反射式ブラックTFT液晶パネルを採用し、コントラスト比は800:1、輝度は450cd/m2、視野角は上下/左右170度。動画応答性を向上する「QS(Quick Shoot)技術」の採用により、応答速度16msを実現したという。

 また、「IP変換」、「スケーリング」、「RGBコントロール」、「グラフィック処理」の4つの回路を1チップLSIに統合したほか、3次元Y/C分離回路や、ゴーストリダクション回路なども搭載している。BS/110度CSデジタルハイビジョンチューナを搭載し、新開発の「1チップデジタル放送デコードシステム」の採用により、小型/省電力化を実現した。また、BSデジタルと地上波の2画面表示にも対応する。

スタンダードタイプ
「LC-37BD5」

 ホームシアターモデルでは、総出力150Wの1ビットデジタルアンプとスピーカーユニットを内蔵する。スピーカーはフロント/センタースピーカーを本体に内蔵するほか、トールボーイ型のリアスピーカーとサブウーファが付属。

 AACやDTS、ドルビーデジタル、ドルビープロロジック IIなどの各デコーダを搭載する。また、リモコン操作で左右20度の回転が可能な「電動回転機構」も搭載している。

 スタンダードモデルは、チューナ部と本体部が分かれたセパレートタイプで、10W×2chのスピーカーを採用している。


会場では36型CRTやPDPとの比較展示が行なわれた

【主な仕様】
 LC-37BT5LC-37BD5
画面サイズ37V型
(819×460mm)
解像度1,366×768ドット
画面輝度450cd/m2
視野角上下左右170度
入力i.LINK2系統
コンポジット4系統
コンポーネント1系統
S2映像4系統
D端子2系統
(D4)
アナログRGB1系統(D-Sub15ピン)
光デジタル音声2系統
出力モニタ出力1系統
BS/CS出力1系統
光デジタル音声1系統2系統
ヘッドフォン1系統
スピーカー総合150W
フロント 25W×2ch、センター25W、リア 25W×2ch、サブウーファ 25W
20W(10W×2ch)
消費電力335W
(待機時1.1W)
ディスプレイ部:145W(待機時0.5W)
チューナ部:44W(待機時0.4W)
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
948×450×1,139mm(本体)ディスプレイ部:1,184×305×697mm
チューナ部:430×250×98mm
重量約45.4kg(本体)約24kg(スピーカーテーブルスタンド装着時)
約5kg(チューナ部)

□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/020925-2.html


■ BS/110度CSデジタルチューナ内蔵の30V型ハイビジョン液晶TV

「LC-30BV5」

 「LC-30BV5」は、BS/110度CSデジタルチューナを内蔵した30V型ハイビジョン液晶TV。10月15日に発売され、価格は60万円。

 1,280×768ドットの30V型ASV低反射ブラックTFTパネルを採用し、視野角は上下/左右170度、輝度は450cd/m2。ゴーストリダクション回路やQS技術などを搭載している。地上波とBSデジタル放送の2画面表示にも対応する。

 入力端子は、コンポジット×4、S2×2、D4×2、アナログRGB(D-Sub15ピン)×1など。出力端子は、ヘッドフォン、モニター出力、BS/CS出力(S2)、BS/CS音声出力(光)などを装備する。また、i.LINK×2も搭載している。

 スピーカーは8cm×2で、出力は合計20W(10W×2ch)。本体サイズは1,002×305×603mm(幅×奥行き×高さ/スピーカーとスタンド装着時)、重量は21.3kg(スピーカーとスタンド装着時)。

□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/020925-3.html


■ BS/110度CSデジタルチューナ内蔵の22V型液晶TV

「LC-22BV5」

 「LC-22BV5」は、BS/110度CSデジタルチューナ内蔵の22V型液晶TV。11月22日より発売され、価格は32万円。

 854×480ドットの22V型ASV低反射ブラックTFTパネルを採用し、輝度は450cd/m2、視野角は上下/左右170度。新開発の3次元動きI/P変換回路の採用により、ざらつきやちらつきを低減したという。

 入力端子は、コンポジット×3、S2×1、D2×1、アナログRGB(D-Sub15ピン)×1、BS/CS音声出力(光)×1など。出力端子は、ヘッドフォン、モニター出力、BS/CS出力(S2)、BS/CS音声出力(光)などを装備する。また、i.LINK×2も搭載している。

 スピーカーは5cm×2で、出力は合計5W(2.5W×2ch)。本体サイズは739×250×462mm(幅×奥行き×高さ/スタンド装着時)、重量は約10.8kg(スタンド装着時)。

□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/020925-4.html

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/020925-1.html
□関連記事
【6月25日】シャープ、スクエアデザインの4:3液晶TV「AQUOS Eシリーズ」
―2種類のスタンドを用意、13型が78,000円から
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020625/sharp.htm
【3月27日】シャープ、液晶TV「AQUOS」のBSチューナを内蔵した新シリーズ
―2.1chサウンドシステムも搭載、13型は88,000円
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020327/sharp.htm
【2001年9月28日】シャープ、ハイビジョン30V型と22V型の液晶TV「AQUOS」
―BSデジタルチューナ内蔵型もラインナップ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010928/sharp.htm

(2002年9月25日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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