ソニー株式会社とアイワ株式会社は27日、各々の取締役会において、12月1日付けでソニーがアイワを吸収合併することを決議したと発表した。 両社は既に10月1日付けで、アイワが株式交換によりソニーの完全子会社となることが決定している。そのため、今回の合併に関する決議は、完全子会社化の完了を条件とし、合併契約書は10月1日に締結される予定。合併方式は、ソニーを存続会社とする吸収合併方式で、アイワは解散する。なお、100%出資子会社との合併となるため、新株式の発行および合併交付金の支払いは行なわれない。 ソニーとアイワは2月28日に、10月1日付けでソニーがアイワを完全子会社化することを発表。以降、アイワが経営合理化を加速したことで、連結固定費が計画どおり、当時の3分の1にまで圧縮できる見込みとなった。また人員も、正規従業員が3月末時点の1,100名強から、10月1日時点では、企画/開発/設計の機能を中心として、500名程度になる予定。 国内外の生産および販売体制も、ソニーのプラットフォームへの統合を進めている。その結果、生産面では、マレーシアおよびインドネシアの工場の生産を終了し、人員の整理を完了。販売体制は、アジア・中近東・米国などで、ソニーの販売会社への販売・サービスの委託をほぼ完了しており、ほとんどの販売子会社は閉鎖の手続きに入っている。 日本国内についても、すでにソニーマーケティングに販売を委託しており、欧州においても10月から同様の委託を実施する予定。以上のように、経営合理化策が計画どおり進んだことから、10月1日の完全子会社化を予定どおり実施するとしている。 今回、吸収合併を決議した理由として、「アイワオペレーションのソニーへの統合が順調に進んでいる。しかし、迅速かつ効率的なソニーグループとしての経営戦略策定・実施のためには、完全に一元化された経営体制となる合併が、より効果的であるとの結論に至ったため」と説明している。 また合併により、「一元化されたエレクトロニクス事業戦略のもと、アイワブランドとソニーブランドそれぞれをより強化。ソニーグループ全体の企業価値のさらなる向上につなげていく」としており、アイワブランドは存続することになる。
□ソニーのホームページ (2002年9月27日) [furukawa@impress.co.jp] |
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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp