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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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■ ドルビーヘッドフォンの技術を活かした「ドルビーバーチャルスピーカー」
ドルビーバーチャルスピーカーは、ドルビーデジタル(5.1ch)やドルビーデジタルEX(6.1ch)を、フロントスピーカー2本で再現するという技術。2chソースはドルビーデジタルプロロジック IIで5.1ch化した後、ドルビーバーチャルスピーカーでデコードされる。2chとも帯域制限はない。一部のサラウンドスピーカーにつけられていた「バーチャルドルビー認証」や、DVD再生ソフトなどに見られた「バーチャルドルビーデジタル」とも異なる新技術としている。
パソコンでのDVD再生時に使用されることを想定し、DVD再生ソフト「PowerDVD XP」および「WinDVD 4」の最新バージョンに実装される。これらは各社の2002年秋モデルにプリインストールされるため、今秋に出荷されるほぼすべての機種で、バーチャルドルビースピーカーが使用できる(一部の機種はすでに発売済み)。将来は専用DSPを用意し、テレビ、DVDプレーヤー、STBなど民生機での展開を視野に入れている。
特徴は、クロストーク技術に「ドルビーヘッドフォン」の環境シミュレーションを導入したこと。直接音だけを逆位相などで処理していた従来のバーチャルサラウンド技術に対し、「よりリアルなサラウンド体験が得られる」としている。 また、スピーカー間の距離にあわせ、「標準モード」、「ワイド1モード」、「ワイド2モード」の各リスニングモードが提供される。ワイド1は、スピーカー間の距離が少ないときに使用し、ワイド2は基準モードよりさらに広がり感が得られるという。 発表会場では、富士通のFMVC20WBMを使ったデモを行なっていた。ソースはモンスターズ・インク。ヒマラヤのシーンやドア倉庫のシーンをドルビーバーチャルスピーカーで再生していたが、ほかのバーチャルサラウンド技術に比べると、音があまりくもらず、移動音の再現も5.1chスピーカーの使用時に近いと感じた。 ほかにも、ドルビーデジタル、ドルビーヘッドフォン、ドルビーデジタルコンシューマーといった各フォーマットとパソコンの関わりが紹介された。
□WPC EXPO 2002のホームページ (2002年10月16日) [orimoto@impress.co.jp]
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