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ビクター、DVDオーディオやCDの音質向上技術「ENC K2」
--全てのカッティング工程で音質向上プロセスを確立


10月29日発表


 日本ビクター株式会社ビクターエンタテインメント株式会社は29日、CDやDVDオーディオなどの音質向上を図る新技術「エンコードK2(ENC K2)」を開発したと発表した。

 「ENC K2」は、同社が'87年に開発した「K2テクノロジー」をCDフォーマットエンコーダープロセスに組み込んだもの。ビクターでは、同技術を導入したCDやDVDオーディオディスクの製作、製造の受注を開始する。第1弾として、ビクターエンタテインメントが11月13日に発売するCCCD(コピーコントロールCD)に同技術が採用される。

 リップル、ジッターなどの符号外成分が混在したデジタル信号から、理論上の符号情報のみを読み取り、デジタル信号伝送系での音質変化を低減する「K2テクノロジー」がベースとなっている。新たにEFM信号(Eight to Fourteen Moduration)に対応させ、DATAの同期化制御を行なうことで、CDフォーマットエンコーダープロセスに組み込むことに成功したという。

 通常CD製作におけるカッティング工程は、「マスターテープ再生」→「CDフォーマットエンコーダー」→「レーザーカッティング」の3つのプロセスで構成される。日本ビクターでは、マスターテープに関わる音質変化を除去する「Digital K2」や、レーザーカッティングの精度を高める「K2レーザーカッティング」などの技術を導入してきたが、今回の「ENC K2」により、CDフォーマットエンコーダプロセスでも音質変化要因を除去できるようになった。ENC K2の採用により、全てのカッティング工程において、音質向上プロセスを確立したとしている。

ENC K2によるEFM信号伝送系の考え方 CD制作のカッティング工程における「Full Code Transfer System」概念図

□ビクターのホームページ
http://www.victor.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.victor.co.jp/products/others/ENCK2.html
□ビクターエンタテインメントのホームページ
http://www.jvcmusic.co.jp/
□コピーコントロールCD解説ページ
http://www.jvcmusic.co.jp/cccd/
□関連記事
コピーコントロールCD関連リンク集
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/cccdlink.htm
【2001年7月5日】ビクター、DVD制作プロセス用の新技術「DVD-K2」発表
―ジッタ、リップルなどを低減、ソフトは今秋発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010705/victor.htm
【2月28日】AVEX、パソコンでリッピングできない音楽CDを国内で発売
―パソコンでの再生はエクストラトラックで対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020228/avex.htm

(2002年10月29日)

[usuda@impress.co.jp]


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