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三洋電機株式会社の社内カンパニー、セミコンダクターカンパニーは11日、DVD±R/RWの5倍速エンコードに初めて対応した信号処理LSI「LC897390K」の開発を発表した。12月からサンプル出荷を開始し、サンプル価格は3,000円。量産は2003年1月を予定している。 今回発表されたのは、DVD±R/RW、CD-R/RWの記録再生用信号処理LSI。CD/CD-ROM/DVDのエンコーダ、ATIP/ADIP(DVD+R/RW用)/LPP(DVD-R/RW用)回路、デジタルサーボ、ライトストラテジ機能、ATAPIインターフェイスなどで構成されている。LC897390KとRFアンプにより、DVD±R/RWに必要なすべての信号処理が可能になる。パッケージは256ピンLQFPで、プロセスは0.25μm。 対応する書き込み速度は、DVD±R/RWが5倍速、CD-Rが40倍速。CD-R/RWに1.4GBの書き込みが可能になる「HD-BURN」機能や、記録時のエラー回避技術「BURN-Proof」も搭載している。読み出し速度は、DVDが16倍速、CD-ROMが48倍速。 現在、グループ内に出荷している段階で、発表会場には9月に発表されたOEM出荷用の4倍速ドライブ「CRD-BPD2」が展示された。量産規模は月産10万個を予定し、生産は新潟三洋電子で行なう。 同LSIを搭載したドライブおよび同LSI単体のOEM供給により、独自技術のHD-BURNを普及させるのも狙い。業界最高速の5倍速とあわせ、OEM先へはHD-BURN、BURN-Proofによる差別化を提案していくという。
また、MPEGエンコーダやドルビーデジタルエンコーダチップとつながるATAPIインターフェイスを実装。このため民生用DVDレコーダへの発展も容易だとし、白川明LSI事業部 情報メディア開発部長は、「マーケット的にはこちらも睨んだ展開をしていきたい」と語った。
□三洋電機のホームページ (2002年12月11日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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