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株式会社バップは12日、21日にDVD第1巻を発売するOVA「SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK OUTSIDE LEGEND」の試写会を開催した。会場には原作者の松本零士氏や、同作品の監督を務めるりんたろう氏が登場し、作品に関するトークイベントも開かれた。 なお、第1巻の価格は4,800円。全13巻のシリーズとなり、来年の12月まで毎月1巻のペースで発売する。発売日の詳しい日程は以前の記事を参照のこと。 「SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK OUTSIDE LEGEND」は、「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」などで知られる漫画家、松本零士氏の原作を基に作られたアニメシリーズ。
同原作は'78年にテレビアニメ化しているが、今回の新OVAシリーズはテレビ放送から24年を経て、完全新作のオリジナルストーリーとなる。
作品についてりんたろう監督は、「前のテレビシリーズは、放送していた時間帯の問題で、どちらかというと子供向けだった。しかし、今回は大人っぽい物語にしていきたい」と抱負を語った。
また、ハーロックというキャラクターについて「存在自体が魅力的。己の信念を貫く、友を大切に思う、情に厚い。彼のような存在は今の時代にこそ魅力を発揮するだろう」と述べた。
原作者の松本零士氏は、「ハーロックとはそもそも、子供の頃に使っていた自作の掛け声だった。それが、ニュースで同じ名前の人がいることを知り、キャラクターの名前として通用すると認識した」と、意外な誕生秘話を披露。それ以外にも「学生時代の友人達とのやりとり」、「ずっと傍にいてくれたネコ」、「近所で飼われていた大きな鳥」など、物語の中に登場するキャラクターにはどれも松本氏の実体験が反映されているという。
また、ハーロックは「自分にないものを持たせたキャラクターで、正反対の存在と言っても良い。“永遠の友”であり、“我が子”でもある」と表現。また、作家の夢として「例え自分が死んだ後も、彼らには宇宙を走り続けて欲しい。その旅が続く限り、私は死なないと思っている」と語った。松本氏にとってハーロックの旅は、自分自身の旅でもあるという。
今後の計画として、オリヴィエ・ダーン監督の手により、海外での実写映画化が進行中だという。「ハーロック」が世界的な広がりを見せるに状況について松本氏は「漫画やアニメには国境がないという特徴がある。そして近年の技術発達で、最初から世界を見据えた作品作りができるようになりつつある。これは素晴らしいことだ」との感想を述べた。 また、それに類する問題として、新アニメシリーズの中で、異星人の兵器がユダヤ教徒の「ダビデの星」型をしていたことから、松本氏の意向で放映が中止された件についても触れた。「世界の人々に見てもらえるからこそ、どんな人の思想や宗教も冒とくしてはならない。この点に配慮した作品作りは、今後もさらに必要になっていくだろう」と強調した。
□バップのホームページ
(2002年12月13日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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