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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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先々週にレビューをお送りしたNExtWaveの低価格プレーヤー「Win3023DH」。14,800円という低価格ながらプログレッシブ再生や、リージョンフリーなどの特徴を持っていること、また、意味のわからない日本語表示も話題を集め、レビュー記事は8万を越える高アクセスを記録した。 その後、同機に関して、不具合の指摘や様々なテスト依頼をメールにて頂いたので、その情報を元に再度検証してみた。なお、検証に利用したプレーヤーは、記事初出時に分解済みのものであることをあらかじめお断りしておきたい。 ■ DOS/Vパラダイスのページで公開されたFAQ関連の不具合につて 記事公開の5日後の17日、販売元のDOS/Vパラダイスのホームページで「Win3023DH」に関するFAQが掲載された。この中でいくつか大きな不具合告知も行なわれているので、その内容を紹介しながら実際に検証していく。 最も重大だと思われるのが、「VGA出力時に画面上部にノイズが発生することがある」、「VGA出力時に次のシーンに変わっても字幕が残ったままになる」という不具合。FAQをよく読むと、VGA出力時のほか、コンポーネント出力(プログレッシブ)時にこれらの問題が発生する可能性があるという。
まず、画面上部のノイズについては、4:3のPCディスプレイへのVGA表示時に確認できた。FAQで記載してあるものとはちょっと趣の違う症状なのだが、ノイズというより、4つの光が時折ちらつくというもの。画面が明るくなると顕著に発生するようで、再生画面に被る訳ではないが、かなり目障りだ。 PCディスプレイならば、画面設定でちらつく部分を隠れるように設定すれば消せるが、それはそれで面倒なもの。ぜひ改善を期待したい。なお、編集部で利用している三菱製のテレビ「28W-HR1」では、プログレッシブ表示時にフル画面表示を行なう仕様のため問題は出なかった。 なお、「画面上部にノイズが現れる」問題については、読者からも指摘をいただいており、そのメールによると、「VGA出力時に左辺上から3分の1くらいの所から上辺中央に向かって斜めに、とぎれとぎれにRGB3色の線が出たり消えたりする」という。編集部では同様の問題は確認できなかったが、DVD「バンド・オブ・ブラザーズ コレクターズ・ボックス I」の1シーンで、指摘箇所と同じあたりで、黒い線が時々表示されるのが確認できた。このあたりは個体差かもしれない。 字幕表示が消えない問題については、明確に不具合があった。VGAおよびコンポーネント(プログレッシブ)出力時には、字幕が次の字幕が出るまで更新されていない。セリフの少ないシーンだとかなり気になるし、話者が変わっても字幕が出続けていることがある。その一方で次の字幕を待たずに、字幕が消えることもあり、どういうタイミングで動いているのかは良くわからないのだが、かなり気になる問題なので、ぜひ早急に修正して欲しいところだ。 なお、どちらの問題もVGA出力、およびコンポーネント出力(プログレッシブ)に関する問題のためコンポーネントのインターレース出力やS映像出力では、問題はおこらない。とはいっても安価でプログレッシブ対応、VGA対応がこのモデルの最大のウリでもあるわけで、改善を期待したい。FAQでは、「ファームウェアアップデートにより、改善を行なう予定だが、ファームの公開時期については現在未定」としている。
なお、PAL出力について、前回記事で“PAL収録のフランス版「千と千尋の神隠し(LE VOYAGE DE CHIHIRO)」をテストしたところ、メニューの表示まで行なえたが、その後の操作を受け付けず、再生できなかった”と記載していたが、一般設定画面で、「MULTI」(NTSC/PAL自動切換えと思っていたがMULTISYNC TVの略のようだ)から、「PAL」を選択することできちんとメニュー操作も行なえた。 ただし、PALにすると、PC用ディスプレイ(VGA)では問題ないが、コンポーネント/S映像/コンポジット出力する場合には、テレビがPALに対応している必要がある。 また、FAQページには、説明書でほとんど記載がなかったリモコン操作に関する簡易マニュアルも用意されている。説明書を読まないとわからないリモコンというのもどうかと思うが、「N/Pボタン」がNTSC/PAL切り替えボタンだったのか、などと思わぬ発見もあるので、一度チェックしてみるといいだろう。 ■ WMAファイルは再生できない。MPEG CD-Rの再生に対応 また、読者から、「Win3023DH」と同様のチップを採用している、AKAI DVPS-760や、歩歩高 DVD-DV927Kなどでは、WMAの再生に対応しているようだが…… との情報提供も受けたので、あわせてテストした。 まず、Windows Media Player 7.1で作成したWMAのデータ(160kbps)を焼いたCD-Rを入れてみたが、WMAデータを保存しているフォルダまで降りてもファイルがなにも表示されない。また、試しにWMAの拡張子を.mp3に変更したディスクも用意してテストしたが、曲タイトルは認識するものの、再生ボタンを押すと、音は出ないまま、時間表示が高速に進み、[DONE]と表示されて終了してしまう。ということで、WMAには対応していないようだ。 なお、MTV1200HXで作成したMPEG-2ファイル(8Mbps/CBR)を焼いたディスクを入れてみたところ、ディスクを挿入すると自動的に動画再生され、メニュー画面でも「VCD」のロゴが表示された。もちろんロゴを選択すれば、再生が可能だ。
□製品情報 (2002年12月25日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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