◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
株式会社タイトーは、新音源「Extended Csound(エクステンディッド・シーサウンド)」を搭載した通信カラオケシステム「Lavca(ラブカ)」を4月より販売開始する。システムベースでの販売になるが、価格は、メインユニットの「Lavca(LVC-1)」が160万円。4chステレオアンプ「LVR-41」が18万円。
「Extended Csound」は、マサチューセッツ工科大学(MIT)のBarry Vercoe(バリー・バーコー)教授が開発した音声合成言語「Csound」をベースにした音源。Analog Devicesの「SHARC」DSPがExtended Csoundに最適化され、リアルタイムで音声の分析、変換などが行なえる。 Extended Csoundの採用により、Lavcaでは、ユーザーに合わせたキー変更やリアルタイムでのカラオケ再生速度制御などができるようになった。 Lavcaでは、11のキーの中から歌い手に合ったキー番号(マイ・キー)を入力し、選曲すると、カラオケを自分の声域内に調節してくれる「マイ・キー」機能や、歌い手のテンポを判断し、伴奏のテンポを微調整する「マイペース機能」などを新たに搭載。「プロ」、「エグゼクティブ」など、曲のエフェクトやテロップ、テンポなどを予約、切り替え可能な「マイ・ステージ」機能も備えている。
また、従来のカラオケ機では解釈できなかった「こぶし」や「ビブラート」、「アレンジ」、「ハモリパート」などを分析し、採点を行なう「マイ・スコア」機能も装備。従来の採点機能では、ガイドメロディにあわせて歌うことが採点に反映しされるというシステムであったため、例えば本職の歌手が持ち歌を歌っても、必ずしも高得点にならなかった。マイ・スコア機能では、アドリブなども採点基準になり、「感情移入も重要な点数加算につながる」という。 同時発音数150音、音色数2,600以上と、業界最高のスペックにより、音質も向上。これまで表現が難しかった、サックスや尺八、三味線などの管弦楽器の表現力も強化されている。「お手本ボーカル」が一緒に歌ってくれる「マイ・パートナー機能」も搭載している。 また、DVDデコーダチップの採用により、映像も高画質化を実現。160GB HDDを搭載し、約80時間の映像を収録。最新のヒット曲から、演歌、アニメ曲など様々なジャンルに対応可能な1,000シーン以上の映像が用意されている。
発表会では、タレントの生島ヒロシ氏が司会を努め、「タレントの人達とカラオケに行くと、自分の持ち歌を歌いたがらない人と快く歌ってくれる人がいる。例えば和田アキコは、歌いたがらないけれど、演歌歌手の方は大抵快く歌ってくれる。しかし、ご本人が歌って採点した際でも、あまりスコアがよくないといったことがある。今回のLavcaでは、ご本人が歌った歌をきちんと採点できるというので期待している」などと語った。
同社、AV事業本部 取締役AV事業本部長の今野伸氏は、Lavcaの発売にいたった経緯を説明。「通信カラオケは曲数の多さなどで、パッケージカラオケを駆逐してきた。カラオケ業界の現状は厳しく、現在カラオケボックスやナイト市場などで、カラオケを歌う人が減っている。そういった人達をつなぎとめるため、どうやって展開していくかと考えると、とにかく“気持ちよくたくさんの曲を歌える”ことが重要になる。Lavcaでは、そういう機能を纏め上げた。例えば、自分のキーを知ることによって、いままで10~20曲だったレパートリーが10倍になるかもしれない。いままでチャレンジできなかった高いキーの曲も歌えるようになる」と、Lavcaのメリットを解説した。 また、会場では、石原裕次郎の物まねで知られる石浜裕太郎さんがパフォーマンスを行なった。「夜霧よ今夜も有難う」などのヒット曲を歌い、マイ・ペース機能などのデモを行なった。
□タイトーのホームページ (2003年3月10日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
|
|