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ブエナビスタ、「猫の恩返し」DVD発売記念トークイベントを開催
-森田監督と、猫の男爵・バロンを演じた袴田吉彦氏が登場


左から、バロン、袴田吉彦氏、森田宏幸監督
7月5日開催


 ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(ブエナ・ビスタ)は5日、DVD「猫の恩返し & ギブリーズ episode2」の発売を記念して、東京・秋葉原のアソビットシティで「猫の恩返し」の森田宏幸監督と、同作品で猫の男爵・バロンの声を担当した俳優の袴田吉彦氏を招いてのトークショーを開催した。

 「猫の恩返し」は、興行収入64億円を記録し、2002年度の邦画で最大のヒットとなったスタジオジブリの長編アニメーション。同スタジオが'95年に公開した「耳をすませば」の姉妹編となっており、「耳をすませば」に登場したバロンも登場。主人公の女子高生・ハルを助けるべく、華麗な活躍をする。

 開催されたトークショーは、7月4日のDVD発売を記念したもの。会場には熱心なファンが集まり、森田監督と袴田氏が登場すると、拍手と歓声が沸きあがった。なお、DVDは同時公開された「ギブリーズ episode2」を同一パッケージに収めた計2枚組みとなっており、価格は4,700円。

森田監督と袴田氏が登場すると、拍手と歓声が沸きあがった 主人公のハルは、ジブリ作品ではめずらしく空を飛ばない。「そんな普通の女の子にも、王子様が現れて欲しいという願いが作品に詰まっている」と森田監督は言う ジブリ作品の大ファンだという袴田氏。一番お気に入りの作品は「天空の城ラピュタ」。スタジオジブリを見学した際は、緊張の連続だったという

息の合った森田監督と袴田氏のトークで、会場は常に笑いに包まれた

 ステージでは、森田監督による「製作裏話」が次々と披露された。まず、監督を引き受けたいきさつは、宮崎駿氏から「この作品の演出をやるって言いなさい」と、半ば強引に誘われた(?)ためだという。

 その後、あくまで演出の仕事をするつもりだった森田監督は、「もっと経験豊富な監督が後から来るんだろうな……」と考えていたが、製作が進むにつれ、「いつのまにか自分が監督ということになっていた」とのこと。意外な監督誕生秘話に、会場からは驚きと笑いの声が漏れた。

 「猫の恩返し」に出演する前からジブリファンだったという袴田氏。「ジブリ作品に出るということで、もの凄く緊張した」(同氏)とのこと。また、「一番最初のセリフが、その役を演じる上で一番重要」と語る袴田氏は、バロンの最初のセリフ「ようこそ、猫の事務所へ」を、収録前から家で何百回も練習していたという。

イベント後半では、バロンが特別ゲストとして登場 会場には多数のファンが集まった

 ちなみに、森田監督によれば「猫の恩返し」は当初、「猫の国のハル」というタイトルで製作されていたという。しかし、スタジオジブリの鈴木プロデューサーから「それは少女漫画のタイトルだ。もっと多くの人に見てもらえるようなタイトルに変更してくれ」と言われ、「バロンがくれた物語」を提案された。

 しかし、「主人公はあくまでハルであって、バロンではない」と思った監督はそれを拒否。紆余曲折の末、「猫の恩返し」に落ち着いたとのこと。こうした監督のメッセージや製作秘話、袴田氏のアフレコ風景などは、DVDの特典映像の中にも収録されている。

トークショー終了後には、握手会も行なわれた。男爵であるバロンは、握手も優雅だ 「DVDを購入された時点で、作品は皆様のものになったということ。末永くキャラクター達を可愛がってほしい」と、森田監督


□ブエナ・ビスタのホームページ
http://club.buenavista.jp/
□製品情報
http://club.buenavista.jp/ghibli/special/neko/
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【3月18日】ブエナビスタ、DVD「猫の恩返し」を7月4日に発売
―「ギブリーズ episode2」も収録し、2枚組みで4,700円
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030318/buena.htm

(2003年7月7日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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