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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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「ハート・オブ・ザ・シー」は、「デジタルde《みんなのムービー》Project」の参加作品として制作された。デジタルde《みんなのムービー》Projectは、経済産業省が推進する「デジタルシネマ地域上映事業実証実験」の一環として、財団法人デジタルコンテンツ協会によって実施されている。 映像作品を供給したい人と、上映したい人を結ぶプロジェクトで、映像コンテンツを供給したい側と上映したい側が、ともにデジタルde《みんなのムービー》協会に入会(会費無料)することで利用できる。上映者側には液晶プロジェクタ、供給者側には再生機を無料で借りることも可能。映像供給媒体としてはD-VHSが使用されるが、上映者側の環境に応じてコピー対策などを施した上で、DVDなどでの供給も検討していくとしている。 なお、デジタルde《みんなのムービー》Projectの実績として、2002年にモーニング娘。のメンバーが出演した、「ナマタマゴ」、「とっかえっ娘。」を全国75カ所で上映。チケット売上げ8,300万円を達成している。 基本的にこのプロジェクトのシステム自体は無料で利用でき、上映者側は低リスクで映画を上映することができる。そのため、映画館以外にも、商工会議所などの地域団体、学校や地域のイベント、自治体所有のホール、地域NPO、趣味サークルなども対象としている。1日だけの上映のほか、定期的な上映も可能で、第一通信社の中野二郎氏は「映画のマイナーリーグを目指したい」としている。 経済産業省が支援するのは、プロジェクタや再生機の用意と、作品と上映のマッチングにかかわるシステムの管理のみで、制作者への支援などは行なわない。「予算は総額1億5,000万円程度」(経済産業省商務情報政策局 境真良氏)という。
デジタルコンテンツ協会の村上慧氏は、「全国30カ所での同時上映を考えているので、バックアップも含め70台ぐらいの機材を用意したい」と話す。
また、音声についても2chに加え、5.1chのものも用意されており、上映場所にあわせて選ぶことができる。映像は30pに変換され、D-VHSに収録されている。
出演は、映画初主演の須藤理彩さん、黄川田将也さん、赤坂七恵さん、神田利則さん、宮村優子さんなど。また、杉山清貴さんも本人役で出演している。千葉県和田町を舞台に、故郷へのUターンを選んだ女性が、マイペースに生きる町の人々に囲まれ、本当の自分を取り戻していくというストーリー。杉山清貴さんと2001年に他界したプロボディーボーダー、四方田冨士子さんとの友情をベースに制作されている。
東京国際フォーラムで7月6日にプレビュー開催され、監督と出演者の舞台挨拶を行なった。
また、クジラFMのDJ役で出演している宮村優子さんが司会を務め、錦織監督、主演の須藤理彩さん、杉山清貴さん、黄川田将也さんによるトークショーも実施された。
スクリーンに映し出された画質は、デジタルde《みんなのムービー》が想定しているよりスクリーンサイズが大きいこともあり、フィルム上映と比較するとフォーカスが多少甘く感じられた。しかし、映画として鑑賞するのに、十分な画質を確保していた。
□第一通信社のホームページ (2003年7月7日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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