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ティアック、エソテリックブランドのモノラルパワーアンプ


A-70
9月下旬発売

標準価格:75万円

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 ティアック株式会社は、エソテリックブランドのモノラルパワーアンプ「A-70」を9月下旬に発売する。価格は75万円。

 電源および筐体にこだわったというモノラルパワーアンプ。連続実効出力は200W(8Ω)/400W(4Ω)。SN比は110dB以上、周波数特性は10Hz~100kHzとなっている。

 電源部はメイントランスとサブトランスの2トランス構成。メイントランスに大容量のWBトランスを採用。WBトランスはコイルに鉄芯を巻いた構造で、磁路長が短く、磁気抵抗が低いという特徴を持つ。トロイダルトランスより効率が高いため、「音楽信号に対して鋭敏に追従する」という。また、平滑用電解コンデンサには、電極用アルミ箔エッチング倍率の低い33,000μFの製品を±電源用に2個採用している。

 各回路の整流ダイオードにはショットキー・バリア・ダイオードを採用。「全帯域での伸びと抜けに寄与する」としている。

 電流増幅段は2段ダーリントン構成とし、出力段は3パラレルプッシュプル。AB級動作だが、音楽再生時にはA級動作を行なう。出力段の初段はカスコード接続された差動増幅回路、2段目はダーリントン接続されたエミッタ接地増幅回路。全段上下対称型のプッシュプル動作を行なう。

 出力用トランジスタからスピーカー端子へは、金メッキ高純度無酸素銅ブロックで直結。マイコンは通常、スリープモードとなっており、入力切替や保護回路動作の制御時以外は、クロック発振を停止している。

 シャーシ、フロントパネル、サイドパネル、トップパネル、リアパネルなどはマシニングセンターで高精度加工した。メインシャーシは9mm厚。筐体の共振レベル化を均一化し、2台で使用したときの振動レベルの差異をなくしたという。さらに通常のマシンネジを採用せず、すべてボルトを使用。トルク管理された上で固定している。

 ネジ穴周辺のネジ締め付けによる応力集中を嫌い、パワートランジスターの固定には10mm厚のアルミブロックを採用した。応力が均一に加わることで、応力集中の問題を解決したという。また、アルミブロックには、漏洩磁束の吸収やヒートシンクとして働きもある。

 シャーシには総重量2.7kgの30mm径ステンレス製ピンポイントフットを直結。ベース部分をアーチ状に加工し、設置面との安定性を向上させたという。また、ベース部10mm厚のヒートシンクを採用。各フィンを4mm径のステンレスで結合し、フィンの鳴きを抑制している。

 フロントパネルは20mm厚。トップ、サイド、リアの各パネルには10mm厚の特殊高力アルミニウム合金を使用する。本体の外形寸法は250×430×219mm(幅×奥行き×高さ)、重量は34kg。  スピーカー端子は「WBT0735」で、バイワヤイヤリング接続に対応。入力端子はXLR×1、RCA×2。RCA2には、CDプレーヤーとのダイレクト接続用に3段階切り替えアッテネータ(0/-12/-24dB)を搭載している。

□ティアックのホームページ
http://www.teac.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/a70.html

(2003年8月29日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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