◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
株式会社東芝は、地上デジタルチューナやハイブリッドレコーダとの連携機能を搭載したプラズマテレビ1機種、液晶テレビ3機種を発表した。 ラインナップは、42V型プラズマテレビ「42P4000」、37V型液晶テレビ「37L4000」、32V型液晶テレビ「32L4000」、26V型液晶テレビ「26L4000」。愛称はプラズマテレビが「プラズマbeautiful“face”」、液晶テレビが「液晶beautiful“face”」。 37L4000以外を10月8日、37L4000を10月22日に発売。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は、42P4000と37L4000がともに75万円前後、32L4000が55万円前後、26L4000が45万円前後になる見込み。
■ 自社開発の地上デジタルチューナを搭載 新シリーズ「beautiful“face”」4機種の特徴は、「地上/BS/110度CSデジタルチューナ」の搭載、デジタル処理システム「“face”デジタルプラットフォーム」の改良、Ethernetを使った「ネットワーク対応システム」、オンキヨー製スピーカー採用の「ビルトインセンタースピーカー」など。 パネル解像度は、42P4000が1,024×768ドット、37L4000が1,366×768ドット、32L4000と26VL4000が1,280×768ドット。 地上デジタルのチューナモジュールには、高ダイナミックレンジの「AGC-RFアンプ」を採用。また、2段SAWフィルターを搭載し、「隣接妨害信号を抑圧し、安定受信を可能にした」としている。 OFDM復調LSIは自社開発によるもの。データ取り込みウインドウのタイミングを最適化する「Dynamic Adaptive Window」を採用し、安定した受信を実現したという。 なお、9月発売の地上デジタル対応CRTテレビ「D4000」シリーズと異なり、今回の新製品はスマートメディアによるソフトウェアアップグレードを必要としない。
■ 業界初の高画質化技術「魔方陣アルゴリズム」などを採用
主要LSIはすべて自社開発で、中でも特徴的なのは「魔方陣アルゴリズム」、「リアルスピード・プログレッシブ」、「622万画素オーバーサンプリング・スケーラー」、「リアルデジタルピクチャー」の4つ。 ●魔方陣アルゴリズム
階調変化が滑らかになり、固定画素パネルで見られる擬似輪郭などが減少するため、「パネルの性能を超える自然な階調を実現する」という。 ●リアルスピード・プログレッシブ
新開発のプログレッシブ変換技術で、フィールド間、フレーム間の動きを検出するタイプのロジック。ただし、動きが等速でない映像に対応したのが特徴で、ベクトル処理で映像を再現する。
また、斜め線に対しては、画像から求めた動きベクトルを利用し、複数の保管画像候補を作成。周辺画素の状態から最適な候補を適用する。 ●622万画素オーバーサンプリング・スケーラー
37L4000の場合、1,920×1,080ドット(1080i)を2,880×2,160(2160p)にオーバーサンプリング、その後、パネル画素数の2倍にあたる2,560×1,536ドット(1536p)に変換し、1,366×768ドットのパネルに送る。
そのほか、ゴーストリダクション、3次元YC分離機能を装備。また、画面の明るさの変化に応じて輪郭を変化させる「デジタル・スーパー・リアル・トランジェント&スモール・シグナル・シャープネス」、輪郭の色にじみを抑える「デジタル・カラー・トランジェント・インプルーバー」、彩度の高い色信号が重なるシーンで輝度信号に色信号の変化レベルを加算する「デジタル・カラー・ディテイル・エンハンサー」といった高画質技術を採用している。
■ RD-XS31とLAN接続し、iEPGでBSデジタルの録画予約が可能
BSデジタル ネットdeナビは、テレビのBSデジタルチューナを利用した機能で、PCのiEPG画面からBSデジタル番組を録画予約したり、外出先から携帯予約メールを使った録画予約が可能になる。 あくまでテレビのBSデジタルチューナをRD-XS31からコントロールするだけの機能なので、MPEG-2 TSなどをXS31で録画する機能ではない。テレビとXS31は別途、S映像端子やコンポジット端子で結線する必要がある。また、現時点での対応機種はRD-XS31のみ。将来機種、従来機での対応は「未定」としている。 ネットワークソフトウェア ダウンロードサービス機能は、従来の衛星ダウンロードを置き換えるもので、東芝の専用サーバーからアップデータをダウンロードする。衛星ダウンロードより早期の更新が可能なため、採用したという。 元来、Ethernet端子は地上デジタル放送のTCP/IP双方向番組に使用されるため、発表された地上デジタル対応テレビすべてに搭載されているが、ソフトウェアダウンロードサービスに活用する例は東芝が初めて。ただし、ブローバンドユーザーだけが対象のため、衛星ダウンロード機能は引き続き搭載する。
なお、インターネットブラウザは、2004年2月頃のアップグレードで追加される機能。家電向けに新開発するブラウザを採用、テレビからインターネットにアクセスできる。松下電器の「Tナビ」には準拠していない。
■ オンキヨー製センタースピーカーをスタンドに内蔵 26L4000以外の専用卓上スタンドおよび専用フロアスタンドには、8cm径のセンタースピーカーを内蔵している。本体の2chとあわせ、フロント3chでの再生が可能。「中央の定位が大幅に向上する」という。 センターユニットを内蔵することで、「画面の邪魔にならず、最適な場所に設置できる」という。また、スピーカーユニットはオンキヨー製のA-OMF(ONKYO Micro Fiber)振動板を採用。
また、オンキヨー製アンプなどに搭載されている「RI EXシステム」に対応。対応機器なら、テレビのリモコンからオーディオシステムの電源ON/OFFや音量調節が行なえる。
そのほか、前面にはスマートメディアスロットに加え、メモリースティック/SDメモリースティック/MMC対応のスロットを装備する。カードアダプタを必要としないメモリースティック/SDメモリーカードの共用スロットは、同社のテレビとして初めての採用。カード内の静止画を表示できる。
□東芝のホームページ (2003年9月3日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved. |
|