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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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三洋電機株式会社は、業界最大の上下左右レンズシフト量を実現したホームシアター向け液晶プロジェクタ「LP-Z2」を10月21日に発売する。価格は268,000円。 LP-Z2は、2002年10月発売の「LP-Z1」の上位モデル。液晶パネルを0.7型964×544ドットから0.7型1,280×720ドットに変更したほか、コントラストの向上、レンズズーム比とレンズシフト量の拡大、HDCP対応DVI端子の追加などを行なった。なおLP-Z1は当面の間、Z2と併売する。
■ 上下に各1画面分のレンズシフトが可能
さらに、レンズのズーム比が1.2倍から1.3倍に伸びたため、最長4mからの投写が可能になった。100型投写時の最短距離は3m。
なお、業界初の「壁掛け用キット」も発売する。レンズを上にして壁掛けし、レンズに対して45度傾けて設置したミラーに投写映像を反射、前方に投影する仕組み。このときもレンズシフトが行なえる。キットの価格は未定で、5万円前後になる見込み。
■ ランプ輝度を自動制御する「リアクトイメージ」モードを搭載 135WのUHPランプを搭載し、新たに光学絞りを追加した。F2.04~F2.54まで無段階に調整できる。また、ランプモードとして「ブライト」、「シアターブラック」、「リアクトイメージ」の3モードを用意。このうちリアクトイメージは、シーンの明るさに応じてランプ輝度を自動調整する。これらにより、クラス最高のコントラスト1,300:1(絞り閉、リアクトイメージモード時)を実現した。明るさは800ルーメン(ブライトモード時)。 480i/480p/720p/1080iの入力に対応し、720pはリアル表示が可能。480p以上の入力は背面のD4入力から行なうほか、HDCP対応DVI-I入力からも可能。なお、Z1に搭載されていたRCAのコンポーネント入力は、D4入力に変更され、コンポーネント入力(RCA)の利用には別売のケーブルが必要となる。そのほか、S映像、コンポジット入力を各1系統備えている。 そのほか画質面では、2-3プルダウンによるプログレッシブ表示、白黒伸張回路、5段階の色温度切り換え、10bitデジタルガンマ補正、3次元デジタル色ムラ補正回路などをZ1から継承している。
■ 動作音は業界最小の24dB。フロントドアも改良 動作音は業界最小の24dBA(シアターブラックモード時)。大口径ファンの採用、ファン駆動電圧の適正化、セット内冷却効率の向上によるものだという。 Z1の特徴だったフロントドアも引き続き採用。ただし、ドアは2段階可動となり、開いたときに少しだけ奥へ引っ込むようになった。外形寸法は359×273.5×116.7mm。重量は4.1kg。Z1より幅が26mm、奥行きが27mm、高さが8.2mm増加している。 また、ドア上半分にアクリルパネルを配置するなど、Z1より高級感を持たせている。なお、リモコンはZ1と同じ形状で、ボタン配置も同じ。側面のLIGHTボタンをONにすると各ボタンが自照する。
■ Z1はトップシェア独走中。機能向上でさらに上を狙う
その要因として「DVDビデオの市場浸透」、「BSデジタル、地上デジタル放送の開始と普及」、「データプロジェクタによる認知度の向上」を挙げた。なお、2002年におけるデータプロジェクタでの三洋電機の世界シェアは16.9%(日本ビジネス機械・情報システム産業協会調べ)。 前モデルのLP-Z1は、発売翌月から10カ月連続で売上シェア1位を維持(Gfkジャパン調べ)。現在もヒットモデルとなっている。
Z2はZ1の購入者からの意見をフィードバックして開発し、特にZ1で評価されたレンズシフト、コストパフォーマンス、ワイドパネル、短焦点レンズといった特長を強化したという。Z2からは販路の拡大も視野に入れ、「60型程度の投写デモなど、店頭でのアピールを積極的に行ないたい」との説明もあった。
□三洋電機のホームページ (2003年9月11日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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