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三洋、上下左右レンズシフト対応のホームプロジェクタ
-リアル720p表示が可能。業界初の壁掛けキットも用意


LP-Z2
10月21日発売

標準価格:268,000円

連絡先:サンヨープロジェクター
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 三洋電機株式会社は、業界最大の上下左右レンズシフト量を実現したホームシアター向け液晶プロジェクタ「LP-Z2」を10月21日に発売する。価格は268,000円。

 LP-Z2は、2002年10月発売の「LP-Z1」の上位モデル。液晶パネルを0.7型964×544ドットから0.7型1,280×720ドットに変更したほか、コントラストの向上、レンズズーム比とレンズシフト量の拡大、HDCP対応DVI端子の追加などを行なった。なおLP-Z1は当面の間、Z2と併売する。

フロントドアを閉じた状態。Z1と異なり、アクリルパネルを配している 左側面。プリーツタイプの静電エアフィルターを採用


■ 上下に各1画面分のレンズシフトが可能

Z1同様、レンズシフトは上下左右に対応
 LP-Z1に引き続き、上下左右のレンズシフト機能を搭載。シフト量は上下が最大±1画面分、左右が最大2分の1画面分。Z1に比べ約2倍のシフト量で、業界最大としている。

 さらに、レンズのズーム比が1.2倍から1.3倍に伸びたため、最長4mからの投写が可能になった。100型投写時の最短距離は3m。

 なお、業界初の「壁掛け用キット」も発売する。レンズを上にして壁掛けし、レンズに対して45度傾けて設置したミラーに投写映像を反射、前方に投影する仕組み。このときもレンズシフトが行なえる。キットの価格は未定で、5万円前後になる見込み。

シフト量がZ1の約2倍に向上。台形補正は縦方向のみ可能 壁掛けキットとの組み合わせ例


■ ランプ輝度を自動制御する「リアクトイメージ」モードを搭載

 135WのUHPランプを搭載し、新たに光学絞りを追加した。F2.04~F2.54まで無段階に調整できる。また、ランプモードとして「ブライト」、「シアターブラック」、「リアクトイメージ」の3モードを用意。このうちリアクトイメージは、シーンの明るさに応じてランプ輝度を自動調整する。これらにより、クラス最高のコントラスト1,300:1(絞り閉、リアクトイメージモード時)を実現した。明るさは800ルーメン(ブライトモード時)。

 480i/480p/720p/1080iの入力に対応し、720pはリアル表示が可能。480p以上の入力は背面のD4入力から行なうほか、HDCP対応DVI-I入力からも可能。なお、Z1に搭載されていたRCAのコンポーネント入力は、D4入力に変更され、コンポーネント入力(RCA)の利用には別売のケーブルが必要となる。そのほか、S映像、コンポジット入力を各1系統備えている。

 そのほか画質面では、2-3プルダウンによるプログレッシブ表示、白黒伸張回路、5段階の色温度切り換え、10bitデジタルガンマ補正、3次元デジタル色ムラ補正回路などをZ1から継承している。

背面。RCAコンポーネント入力がD4になった 調整メニューはZ1を踏襲


■ 動作音は業界最小の24dB。フロントドアも改良

 動作音は業界最小の24dBA(シアターブラックモード時)。大口径ファンの採用、ファン駆動電圧の適正化、セット内冷却効率の向上によるものだという。

 Z1の特徴だったフロントドアも引き続き採用。ただし、ドアは2段階可動となり、開いたときに少しだけ奥へ引っ込むようになった。外形寸法は359×273.5×116.7mm。重量は4.1kg。Z1より幅が26mm、奥行きが27mm、高さが8.2mm増加している。

 また、ドア上半分にアクリルパネルを配置するなど、Z1より高級感を持たせている。なお、リモコンはZ1と同じ形状で、ボタン配置も同じ。側面のLIGHTボタンをONにすると各ボタンが自照する。

本体上面の操作パネル リモコンの形状やボタン配置はZ1と変わらない


■ Z1はトップシェア独走中。機能向上でさらに上を狙う

LP-Z1の店頭シェア推移(Gfkジャパン調べ)
 同社は国内ホームシアタープロジェクタの出荷数を、2003年が52,000台、2004年が10万台とし、2005年には20万台の大台に乗ると予測した。

 その要因として「DVDビデオの市場浸透」、「BSデジタル、地上デジタル放送の開始と普及」、「データプロジェクタによる認知度の向上」を挙げた。なお、2002年におけるデータプロジェクタでの三洋電機の世界シェアは16.9%(日本ビジネス機械・情報システム産業協会調べ)。

 前モデルのLP-Z1は、発売翌月から10カ月連続で売上シェア1位を維持(Gfkジャパン調べ)。現在もヒットモデルとなっている。

 Z2はZ1の購入者からの意見をフィードバックして開発し、特にZ1で評価されたレンズシフト、コストパフォーマンス、ワイドパネル、短焦点レンズといった特長を強化したという。Z2からは販路の拡大も視野に入れ、「60型程度の投写デモなど、店頭でのアピールを積極的に行ないたい」との説明もあった。

□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0309news-j/0911-1.html
□関連記事
【2002年10月25日】【大マ】フロントドア付きの個性派モデル
~コストパフォーマンスの高い「三洋電機 LP-Z1」~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021025/dg10.htm
【2002年9月12日】三洋電機、上下左右レンズシフトを備えたホーム向け液晶プロジェクタ
-964×544ドットワイドパネルを採用、実売は20万円以下
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020912/sanyo.htm

(2003年9月11日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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