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富士通テン、オーディオ/ナビのデュアルフェイスを採用したHDDナビ
-ETCユニットを内蔵したDVDナビも同時発売


AVN9903HD
10月22日発売

標準価格:「AVN9903HD」355,000円
       「AVN3303D」221,000円

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 富士通テン株式会社は、カーAV製品「ECLIPSE(イクリプス)」の2003年秋モデルとして、「ナビフェイス」と「オーディオフェイス」のデュアルフェイスを採用したHDDナビ「AVN9903HD」と、市販品として業界で初めてETCユニットを内蔵したDVDナビ「AVN3303D」を10月22日に発売する。価格は「AVN9903HD」が355,000円、「AVN3303D」が221,000円。

 なお、2003年の夏モデル5機種も引き続き併売され、今回発表された「AVN9903HD」をフラッグシップモデルとした計7機種のラインナップとなる。


■ AVN9903HD

 インダッシュタイプの7型ワイド液晶ディスプレイを搭載。最大の特徴は、ディスプレイ格納時に2DINサイズのカーオーディオの外見になる「デュアルフェイス」を採用したこと。これにより、ナビ/オーディオそれぞれの操作ボタンを大型化でき、操作性が向上したという。

「オーディオフェイス」時には、ロータリー式のボリュームが使用でき、シンプルな操作性を実現。また、格納時の外見がナビに見えないため、盗難防止効果もあるという

 「オーディオフェイス」時には、ロータリー式のボリュームが利用できるほか、選局や音楽ソースの切り替えなどのオーディオ系の一般的な操作が可能。ただし、DSPやイコライザの設定など、細かい調整は「ナビフェイス」モードに切り替え、液晶ディスプレイから行なう。

 前モデル同様、ナビゲーション用とオーディオ用に20GBのHDDを2基搭載。互いの干渉を防ぐことで、高速アクセスを実現したという。オーディオ用HDDには、ATRAC3フォーマットで最大約3,000曲を録音可能。ナビゲーションエンジンも新開発の「ハイレスポンス・ナビ」を搭載し、ルート検索のスピードが従来の約3倍、画面スクロールスピードも約2倍になったという。

 これに伴い、IKONOS(イコノス)の衛星画像を利用した「サテライトショット」の表示も高速化。最大50~800mスケール間で、18段階縮尺切り替えが可能な「フリーズーム」機能を搭載する。なお、IKONOS画像上に主要施設名称や、3Dアイコンのランドマーク表示なども行なえる。

 IKONOSの衛星画像は前モデル同様、政令指定都市など61都市に対応。来年のモデルからは、県庁所在地すべてに対応していく予定。

ルート検索、画面スクロールのレスポンスが向上した「ハイレスポンス・ナビ」を搭載 最大50~800mスケール間で、18段階縮尺切り替えが可能な「フリーズーム」機能を搭載

メモリースティックスロットは、「オーディオフェイス」時に利用できる

 ほかにも、DVD、CD、チューナ、メモリースティックスロットを搭載し、DVDビデオの再生も可能。メモリースティックはMGメモリースティックもサポートし、ATRAC3の再生が可能。CD-R/RWに記録したMP3ファイルの再生にも対応する。

 DVD部はドルビーデジタル、DTSのデコーダを内蔵。搭載しているスピーカーの数や帯域に合わせた設定や、各チャンネルの音の到達時間を補正する「タイムアライメント」機能や、5モードのDSPも装備。また、MP3ファイルの圧縮時に消失した音を倍音で補う「MP3ハーモナイザ」も搭載する。アンプ部の最大出力は50W×4ch。

 また、テレビチューナのFM受信帯域を拡大することで、AM/FMラジオを受信中でもFM-VICSが受信可能。さらに、重なった高速道路、一般道でも自車位置の認識が可能な「3Dハイブリッドセンサー」や、過去に事故が多発した地点をアイコン表示する「事故多発地点アイコン」、メモリースティック内の画像を壁紙にする「Pic-CLIP」機能、メニュー画面のカスタマイズ機能なども搭載する。

液晶ディスプレイが前に倒れる「逆チルト機構」を採用。製品取り付け角度が30度以上の車両でも見やすい角度に合わせられるという 任意の画像を壁紙にできる「Pic-CLIP」もバージョンアップしており、必要最小限の情報だけを表示するモードが追加された


 ■ AVN3303D

AVN3303D

 ナビ用のDVDドライブと、音楽CD用のCDドライブを搭載した2DINサイズのDVDナビゲーションシステム。HDDは搭載しておらず、DVDビデオの再生もサポートしない。

 最大の特徴は、市販品として業界で初めてETCユニットを内蔵したこと。ナビ機能とETCを連動させ、液晶ディスプレイにETCのレーン案内図や、支払い料金を表示可能。さらに、ETCカードの挿し忘れを警告したり、最大100件・過去5年間の利用略歴なども表示できる。

 ETCの取り付けスペースが不要なため、取り付け時の作業効率が向上。さらに、ETCカードスロットが液晶画面裏のフロントパネル内部にあるため、車外からカードが見えず、盗難のリスクも低減するという。

フロントパネル内部にETCカードスロットを用意 製品にはETCアンテナも付属する 料金所前ではETCレーンの位置が表示される。なお、料金所によっては季節や時間でレーンが変更されるため、実際のレーンとは異なる場合もある

 ナビ機能は、AVN9903HDの「ハイ・レスポンスナビ」とは異なり、従来のDVDナビシリーズと同じ。サテライトショットや、3Dハイブリッドセンサーは省かれているが、「事故多発地点アイコン」やメニューのカスタマイズ機能は装備する。また、AM/FMラジオを受信中でもFM-VICSが受信可能。

 液晶ディスプレイは6.5型ワイド。CD部はCD-R/RWの再生もサポートするが、MP3ファイルには対応していない。アンプ部の最大出力は40W×4ch(4Ω時)となっている。

□富士通テンのホームページ
(9月16日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.fujitsu-ten.co.jp/
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(2003年9月16日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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