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DVD+RWアライアンスのパビリオンでは、10月3日にPhilips Researchと三菱化学メディア株式会社が発表した、DVD+Rの2層記録技術に関する展示が行なわれている。2層記録に対応したPhilips製のPC用ドライブと、2層記録対応のリコー、三菱化学メディア製のメディアが参考出品されていた。 DVD+Rメディアの片面に2層記録することで、1枚のディスクに8.5GBまでの記録が可能。記録速度は2.4倍速で、既存のDVDプレーヤーやDVD-ROMドライブとの再生互換性も確保している。
2つのストレージ・レイヤーの間に厚さ約55μmの透明膜をはさみ、トラックピッチのレンズ位置を調節することで、2つのレイヤーのいずれかにビームの焦点を当てることに成功。レーザーが入射する面のレイヤーの透過率を50%以上にすることで、外側のレイヤーへの安定した読み出し・書き込みを実現したという。
片面2層DVD+Rのフォーマット仕様は以下の通り。なお、ウォブル周期は片面1層メディアよりも10%長いビット長に合わせて調整されている。また、チャンネルビット長は146nmで、片面2層DVD-ROM規格と同じ。得られるpit信号は片面2層DVD-ROMの仕様を完全に満たしており、高い互換性を確保しているという。
なお、Philips Researchと三菱化学メディアは、年内の規格化を目指している。対応機器の日本での発売時期などは未定だが、欧米では2004年春頃にPC用のドライブや、DVDレコーダなどに搭載していきたいという。
■ 8倍速記録対応メディア、ドライブが続々登場 同じくDVD+RWアライアンスのパビリオンでは、DVD+Rの8倍速記録に対応したNEC製のDVD±R/RWドライブ「ND-2300A」を参考展示している。PC内蔵型のハーフハイトサイズで、書き込み速度はDVD+Rが8倍速、DVD-R/+RWが4倍速、DVD-RWが2倍速、CD-Rが32倍速、CD-RWが16倍速。自社開発した小型・軽量のピックアップ部と、8倍速に対応した独自のLSIを搭載している。
同ブースではほかにも、DVD+Rの8倍速記録に対応したメディアを各社が参考出品している。いずれも発売日や価格は未定だが、「近日中に発売予定」と書かれたメディアが多かった。
■ パイオニアがローコストDVD-R/RWドライブを展示
パイオニアのブースでは、機構系と電気系を改良することで、従来のドライブよりも低価格を実現したというDVD-R/RWドライブ「DVR-R07RZ」を展示していた。
記録速度はDVD-R/RWともに2倍速。読み込み速度はDVDが2倍速、CDが10倍速。DVDレコーダなどでの使用を想定しており、ファンレス構造となっている。
□CEATEC JAPAN 2003のホームページ
(2003年10月7日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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