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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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パイオニア株式会社は、Windows Media 9 Professional(WMA9 Pro)対応のデコーダを搭載した7.1ch AVアンプ「VSA-AX10Ai-N」を11月下旬に発売する。価格は50万円。日本語フォントを採用した液晶タッチパネルリモコンが付属する。 世界で初めて、WMA9 Proデコーダを搭載したAVアンプ。同軸/光デジタルケーブルでPCと接続することで、WMA9 Proフォーマットのマルチチャンネル音声をAVアンプ側でデコードし、5.1chサラウンド再生が可能。 音声データを圧縮したまま伝送することで、ノイズの影響を受けにくく、ブロードバンドコンテンツなどを高音質なサラウンドで楽しめるという。入力は24ビット/96kHzに対応するが、96kHz信号は内部で48kHzにダウンコンバートされる。
なお、PCからS/PDIF経由でWMA9 Proをストリーム出力するためには、対応するドライバをPCにインストールする必要がある。ドライバは現在Microsoftが開発中で、近日中に配布時期などの詳細がアナウンスされる予定。 WMA9 Proのほかにも、ステレオソースや5.1chソースを6.1/7.1ch化する「ドルビープロロジック IIx」、従来比2倍のサンプリング周波数を実現した「96kHz対応DTS NEO:6」に対応。さらに、ドルビーデジタル EXやDTS-ES、DTS96/24、THX ULTRA2、AACなど、様々なフォーマットをサポートしている。 また、付属の専用マイクを使って、各チャンネルの音圧レベルや音色の補正を行なう音場補正システム「MCACC」(Multi Channel Acoustic Calibration System)を改良した「Advanced MCACC」を搭載。周波数と音量レベルの調整軸に、新たに時間軸を加えた3次元方式となり、視聴環境による残響音に左右されない、直接音を中心とした補正が可能になるという。 さらに、i.LINKでデジタル音声のマルチチャンネル伝送を可能にする「アドバンスド・レゾリューション・デジタル・オーディオ・インターフェイス」を装備。USB端子も装備しており、最大7.1chまでのUSBマルチチャンネル入力にも対応している。 DPS部には、アナログ・デバイセズの「SHARC Melody Ultra」や、モトローラDSPの倍精度演算を使用し、従来比約2倍の処理能力を実現した「True 32 bit Tri Digital Signal Processing TypeII」を搭載。 D/Aコンバータに、バーブラウンの「PCMM1704」を採用する。 さらに、全チャンネルに192kHz/24ビット対応のA/Dコンバーターを搭載。2ch入力時には片側4ch分を並列に使用し、変換誤差を極小化するという「フレキシブルA/Dシステム」も搭載しており、ピュアオーディオアンプとしても高い音質を実現したという。なお、音質は録音スタジオ「エアースタジオ」のエンジニアと共同でチューニングされている。 アンプ部の最大出力は200W×7ch。全チャンネルにパワー素子「アドバンスド ダイレクト エナジー MOS FET」を採用。その能力を活かすため、A/Dアイソレーテッドアンプとシンメトリカル・デザインを採用している。 筐体には、銅メッキ3次元スペースフレーム構造に、TAOCと共同開発されたハイカーボン鋳鉄製の「ステイブル・キャスト・アイアン・ベース」を固定。チムニー型の大型低共振ヒートシンクと、熱伝導に優れたセラミックプレートを採用。ファンレス仕様となっている。
□パイオニアのホームページ
(2003年10月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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