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カノープス、中間期決算は3億8,900万円の赤字
-MTVの売上が約60%減少。下期に価格競争力ある新製品を投入


10月10日発表


 カノープス株式会社は、平成16年の中間期(3月~8月)決算を発表した。テレビキャプチャカード「MTVシリーズ」の価格下落などが響き、前年同期比で大幅減収/減益の赤字決算となった。同社では、MTVシリーズの売上減などを理由に、8月に業績予測を下方修正していた。

 中間期の売上高は、前年同期比40.3%減の33億8,100万円、営業利益は133.9%減少し、3億7,500万円の赤字、経常利益は138.2%減少し、3億8,900万円の赤字となった。

 ビデオキャプチャやノンリニア編集システムを扱うビデオ機器製品事業では、「DVStorm2」や「ADVC100」、「EDIUS」、「CWSシリーズ」などの売上が堅調で、売上高は23億8,837万円と前年同期から若干の減少にとどまったが、MTVなどの放送受信機器製品は6億1,862万円と、前年比で約60%の売上減となった。

 売上減の理由については、「市場拡大に伴い供給過剰となり、市場価格が大幅に低下したこと」や、「家電メーカーから10万円以下の低価格DVDレコーダが販売開始され、競合関係が生じたこと」などを挙げている。なお、下期以降は価格改定後の新製品投入体制が整うことから、他社をしのぐ製品力と価格競争力のある新製品の発売により、上期の落ち込みを最大限にカバーするとしている。

 また、ビデオカードなどのグラフィック機器製品については、売上高は前年の10分の1以下の8,133万円となった。理由については、「市場が年々減少していること」に加え、「供給元のグラフィックチップベンダーが新チップの開発と供給を実質停止したこと」を挙げており、「今後グラフィック製品の売上は見込みに加えず、他の製品の開発と販売にシフトする」という。

□カノープスのホームページ
http://www.canopus.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.canopus.co.jp/ir/03cyukan.pdf
□関連記事
【8月6日】カノープス、MTVなどの不振により業績予想を大幅下方修正
-売上高予測が40%減で、赤字転落へ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030806/canopus.htm

(2003年10月15日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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