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パイオニア、上半期決算を発表。純利益は前年比で倍増
-国内のDVDレコーダ売上や、特許関連利益が増加


10月30日発表

 パイオニア株式会社は、平成15年第2四半期(7~9月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比105.6%の1,680億1,200万円、営業利益は同177.7%の98億6,600万円、純利益は同321.1%の95億3,600万円。

 あわせて上半期の連結決算も発表されており、売上高は前年同期比100.5%の3,210億9,000万円、営業利益は同133.5%の175億9,100万円、純利益は同220.3%の124億7,500万円。好調な決算を反映し、通期業績予測も修正された。売上高はパイオニアLDC売却により当初予測比3.9%減の7,300億円、営業利益は同7.3%増の440億円、純利益は同25%の250億円に修正された。

 第2四半期の売上は、ホームエレクトロニクス分野で前年同期比17.8%の減収の421億6,000万円となった。国内では、家庭用プラズマディスプレイやDVDプレーヤーの売上が減少したが、DVDレコーダの売上が増加し、ほぼ前年なみの141億400万円。一方海外では、北米市場でPDPが伸張したものの、DVDプレーヤーやCATV端末、オーディオなどが減少したという。

 カーエレクトロニクスの売上は前年同期比2.1%減収の671億200万円。国内では自動車メーカー向け製品の売上向上により増収となったが、海外では北米の市販市場、自動車メーカー向けともに落ち込んだ。

 特許関連事業では、前年同期比70.4%増収の49億8,600万円。その他では、有機ELディスプレイなどの携帯電話関連部品が大幅に増えたほか、海外向けのパソコン用DVDドライブ、欧州の業務向けPDP、アジア地域の光ディスク製造装置などの売上が増加し、前年同期比48%増収の537億6,400万円となった。

 今後の展開については、映像/音楽ソフト会社の売却などに見られるように、「選択と集中」戦略を進めるという。

 PDP事業では、生産ラインの増強により平成17年春までに年間50万台以上の生産を目指す。DVD事業はパソコン用ドライブの拡大にあわせて、中国の生産拠点の増強を図る。DVDレコーダは高付加価値の大容量HDDモデルなど、製品ラインナップの充実を進めるとしている。

□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.pioneer.co.jp/corp/ir/pdf/finance/announce/fr_2004/2nd/release_2q04j.pdf

(2003年10月30日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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