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ファミリー、オーディオやシアターの音声と連動するマッサージチェア
-業界初のフラットなフットレストを装備


MEDICALCHAIR W.1のグレーモデル
11月中旬発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:営業本部営業企画部
    Tel.06-6320-6780


 ファミリー株式会社は、音声入力を装備し、音や映像と連動したマッサージが行なえるメディカルチェア「MEDICALCHAIR W.1(メディカルチェア ダブルワン)」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は32万円前後の見込み。

 なお、音声と連動したマッサージを行なうには、専用のアンプユニットとスピーカー付きヘッドレストをセットにした「シンクロナイズド・サイドテーブル」が別途必要となる。価格は55,000円。

音楽や効果音と連動したマッサージが行なえる

 MEDICALCHAIR W.1は、光センサーを使って体型別に指圧ポイントを自動的に検索、自覚症状に合わせ、プロのマッサージ師と同じ順序、強さ、叩き方などを再現する「メディカルプログラム」を搭載したマッサージチェア。カラーリングはグレー(H)と、アイボリー(CW)の2種類を用意する。

 高度なマッサージ機能に加え、MEDICALCHAIR W.1には音や映像と連動したマッサージを行なう機能が搭載されている。オプションで用意されているアンプ内蔵の専用ユニットと、スピーカーを内蔵したヘッドレストを追加すると、CDやDVDなどの音楽や、映画の効果音を入力できるようになり、音程や音量と連動したマッサージが楽しめる。

 専用ユニットには、アナログステレオ入力(RCA)を2系統用意。出力は、ヘッドレスト内蔵スピーカー用のステレオ出力(RCA)、ヘッドフォン、マッサージチェア本体と接続する専用のシンクロ端子を各1系統装備する。

アンプや各種フィルター、コントロールパネルなどを搭載したユニット ヘッドレストスピーカーで、音楽を聞きながらマッサージできる。また、リスニングエリアが狭いため、深夜の映画鑑賞にも適している

 CDプレーヤーやDVDプレーヤーなど、アナログステレオ出力を装備しているAV機器と接続可能。入力された信号は、専用ユニット内のフィルターやプログラムによって解析され、音の周波数や強弱、音と音の間隔などから、音声信号をマッサージとして体に伝える振動に変換する。

 ただし、いわゆるボディソニックのような「低音が入力されたから、ドンドンという振動や叩く動作が背中に加わる」といった単純な動作ではなく、ボーカルの声のニュアンスなども察知し、音の少ない状況でも、「音楽がクライマックスに近い」と判断すれば、マッサージの範囲や強さのレベルをあげるといった、複雑な反応をするという。そのため、専用ユニットにはソースに応じた「ミュージック」、「シアター」、「マッサージ無し」という3種類のマッサージモードを用意している。

ユニットは、CDプレーヤーなども設置できる簡易テーブルを備えている 「ミュージック」、「シアター」、「マッサージ無し」の3モードに加え、イコライザや入力切替なども装備 ユニットの入力部。ヘッドレストのスピーカー出力に加え、ヘッドフォン出力も用意する

リモコンの液晶部は漢字表示に対応。リモコンスタンドも付属する

 なお、ドルビーデジタル5.1chなどのサラウンドには対応していない。しかし、ヘッドレストスピーカーをセンタースピーカーとして利用したり、DVDプレーヤーとAVアンプを光/同軸デジタルで接続し、DVDプレーヤーのアナログ出力をマッサージチェアに入力、ヘッドレストスピーカーを利用せず、音声は通常のスピーカーにまかせる、といった使い方も提案している。

 外形寸法は、約86×98×116cm(幅×奥行き×高さ)。最大リクライニング時は約86×166×67cm(同)となる。リクライニングは電動で、角度は水平面に対し、約120~170度の無段階。重量は約75kg。消費電力は175W。リモコンスタンドなどが付属する。


■ 業界初のフルフラット・フットマッサージャー

 マッサージ機能の特徴は、業界で初めてフラットな形状のフットマッサージャーを搭載したこと。通常、足首やふくらはぎなどを揉むフットマッサージャー部は、両足を側面から包み込むような山形になっている。しかし、MEDICALCHAIR W.1では、凹凸のないフラットな形状を採用。マッサージがスタートすると、フットレストが左右から折れ曲がり、エアバッグと8個の指圧ボールが、両足を包み込むようにマッサージを行なう。

通常はフラットなフットレスト部が、マッサージを開始すると両足を包み込むように隆起する マッサージをしない場合は、ほぼフラット。内部にはエアバッグと指圧ボールが入っている

取締役 開発部長の近藤秀志氏

 あえてフラットなフットレストを採用した理由について、取締役 開発部長の近藤秀志氏は「マッサージチェア購入者の約7割が、チェアをリビングに置いている。しかし、山型のフットレストはリビングに置いた場合、デザイン的な圧迫感が強い。そこで、利用しないときはスマートなデザインになるフラットタイプを開発した」という。

 ほかにも、指圧師の揉み方を再現しながら、揉み玉の移動距離を従来より上下約7cm延長し、首筋から腰の底部までしっかりマッサージできるという「超スローシステム」、指先から手のひら、甲までマッサージする「ハンドマッサージャー&手のひらバイブ」などを搭載。さらに、アームレストを後方に跳ね上げることで、乗り降りを容易にする「バンザイアーム」なども装備している。

手のひらを、内側、外側から丁寧に揉んでくれる「ハンドマッサージャー&手のひらバイブ」 アームレストは跳ね上げることができ、お年寄りや女性でも、リクライニングした状態から楽に乗り降りできるという

代表取締役の稲田二千武氏

 代表取締役の稲田二千武氏は「昨今、マッサージチェアの普及率があがり、市場からの注目度も高い。しかし、さらなる市場拡大、普及率向上のためには、従来のターゲットである50代、60代だけでなく、30代後半からの若い層を掘り起こさねばならない」とし、オーディオやホームシアターとの連携を強化したW.1の企画意図を解説。

 さらに、「お風呂屋さんに置いてあった“あんま機”から始まり、マッサージチェア製品を作り続けて40年。体を健康にするだけでなく、音楽や映像で心もリフレッシュし、心身共に健康になってもらえる、40周年にふさわしい製品になったと思う」と述べ、新製品に対する自信を示した。

□ファミリーのホームページ
(11月13日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.family-chair.co.jp/

(2003年11月13日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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