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サイバーリンク、家電レコーダ完全対応の「PowerProducer」
-PowerDirectorの新版や、新ソフト「PowerCinema」も紹介


PowerDirector 3(左)、PowerProducer 2 Gold(右)
12月19日発売

標準価格:「PowerProducer 2 Gold」
      9,800円
(通常版)
      6,800円
(アップグレード/乗り換え版)
     「PowerDirector 3」
      14,800円
(通常版)
      8,000円
(アップグレード/乗り換え版)

連絡先:インフォメーションセンター
     Tel.03-3662-8102


 サイバーリンク株式会社は、民生用レコーダとの全面互換を謳ったDVDオーサリングソフト「PowerProducer 2 Gold」を12月19日に発売する。価格は、通常版が9,800円、アップグレード/乗り換え版が6,800円。

 また、12月5日にはビデオ編集ソフト「PowerDirector 3」も発売。価格は通常版が14,800円、アップグレード/乗り換え版が8,000円、アカデミック版が6,980円となっている。


■ PowerProducer 2 Gold

プレビュー画面
 すべての記録型DVDメディアのインポートおよびエクスポートに対応したDVDオーサリングソフト。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP。全メディアへのダイレクト記録や、ドルビーデジタル音声の記録もできる。


 開発に当たっては、重要課題を「民生用DVDレコーダとの互換性」に据え、DVD-RW、DVD-RAMのVRモード、DVD+RWの+VRモードの書き込みをサポート。現在入手できる20機種以上のレコーダで動作検証を行なったという。

 -VRモードのディスクでは、タイトルの追加/削除、チャプタの追加/削除、プレイリストの追加/変更/削除、プログラムタイトル名/プレイリスト名の変更が可能。また、CMなどプログラムタイトルの一部をカットする「パーシャルデリート機能」も備えている。パーシャルデリートはディスク上でも可能。パソコンでは初めてとしている。

 一方、+VRモードではタイトルの追加/削除、チャプタの追加/削除、メニューの変更が行なえる。

メインメニュー ディスクタイプの選択 チャプタの設定
プレイリストの編集 読み込み/キャプチャのプロパティ(タイトル名入力) Right-to-Disc(ダイレクト書き込み)

 また、±VRモードディスクのコピーもできる。パケット記録されたVRディスクや、VR記録のDVD-RAMディスクもコピー可能で、これもパソコン用ソフト初の搭載としている。

 編集エンジンには、PowerDirector 2などで搭載した「SVRT(Smart Video Rendering)」を採用。「高速かつ高画質のDVDが作成できる」としている。フレーム単位での編集に対応。エンコードエンジンはHT(Hyper-Threading)テクノロジに対応。また、DVカメラの映像をIEEE 1394端子経由でダイレクトにDVDへ出力する「Streaming Movie Authoring Technology」も利用できる。

 そのほか、メディアの消去機能(高速/完全)、ディスクイメージからのDVD書き込み機能、DVDからのディスクイメージ作成機能、DVD形式フォルダからのDVDビデオ書き込み機能などを搭載している。

□ニュースリリース(PowerProducer 2 Gold)
http://www.cli.co.jp/news/20031119pp2gold.htm


■ PowerDirector 3

PowerDirector 3
 ビデオ編集ソフト「PoerDirector」シリーズの最新版。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。

 編集エンジンをDirectShow Editing Serviceから自社開発のCES(CyberLink Editing Service)に変更し、Intel HTテクノロジにmo対応。HTテクノロジに対応したことで、MPEG-2のレンダリングとDVD Video Creationが、それぞれ18.64%、12.47%高速化したという。さらに全面的なユーザーインターフェイスの見直しが行なわれた。

 また、SVRTを新開発の「Smart Video Rendering Technology II」に変更。最大16倍速のレンダリングが行なえるという。オーディオとビデオで異なるプロファイルを使用している場合、個別にスマートレンダリングする。

 従来、ストーリーボード形式のみだったユーザーインターフェイスにタイムラインを導入。これに伴い、複数のクリップにまたがるエフェクトや、エンベロープを使ったフェードイン・フェードアウトの設定が可能になった。さらに、トリム専用のタイムラインも装備し、タイムラインウインドウのままでは難しい、フレーム単位でのトリムを簡単にしたという。

 そのほか、シリーズで初めて1,024×768ドット以上の解像度や16:9画面をサポート。機能は増えたものの、画面上のボタン数が40個から25個に減少するなど、「ビデオ編集に最適化したインターフェイスを目指した」としている。

従来バージョン(右)とのUIの比較 トリム専用タイムラインウインドウ。上のスライダがクリップ全体、下がトリム指定内を表す

□ニュースリリース(PowerDirector 3)
http://www.cli.co.jp/news/20031119pdir3.htm


■ Media Center Editionライクな「PowerCinema」も披露

PowerCinema
 都内で行なわれた発表会では、リビング向けAVソフト「PowerCinema」も披露された。すでに米国で発売済みの製品で、国内では年内に発売する予定。

 動画、静止画、音声のコンテンツを、リモコン中心で操作するためのプラットフォームで、見た目はMicrosoftのMedia Center Editionに近い。ディスプレイから離れて使うため、メニューは大き目のフォントで統一されている点も似ている。DVカメラ、デジタルスチルカメラ、オーディオセットなどのAV機器との連携機能を重視し、コンテンツの再生や視聴のための「エンタテイメント・プラットフォーム」と位置付けている。

 また、あわせて紹介された「Cyberlink DVD Solution」は、ビデオ編集、DVDオーサリング、テレビ録画、音楽CD作成といったコンテンツ作成ソフトのための「クリエイティブ・プラットフォーム」。利用するソフトは同社製だけでなく、「他社のソフトもウェルカム」(吉田宣也社長)だという。

 なお会場では、PowerCinema以外にも、海外で市場導入済みの他社製リビングPC向けソフトがいくつか紹介された(すべて国内発売は未定)。

Dell Acer Packard Bell

 吉田社長は、「巷にDVDコピーソフトがあふれ、ソフト売上ランキングの上位を占めている。しかし、市場規模の割にはプレーヤーが多すぎる。技術がないと即弱味につながる状態」と概況を語り、「その点(当社は)光ディスク技術の蓄積などすべてをフォローしている」とアピールした。DVDコピーソフトについては、「著作権団体の訴訟問題や地上デジタル放送の開始など、いずれ対応が難しい市況になる」と述べ、見通しの暗さを強調した。

吉田宣也社長
 民生用レコーダとの連携については「CMカットなど簡単なことなら、レコーダでも完結させることができる。しかし、タイトル入力やチャプタ設定など、パソコンの方が向いているケースも多い」と、パソコンの利便性を説明した。

 続いて「しかし、パソコンで編集するとレコーダに戻せないケースが多かった。レコーダ完全対応を謳うPowerProducer 2 Goldにより、ようやく理想に近いソリューションに近づいたのでは」とコメントした。

□サイバーリンクのホームページ
(11月20日現在、これらの製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.cli.co.jp/
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【7月17日】サイバーリンク、DVD/CDオーサリングパック「CD/DVD ManiaX」
-新PowerProducerとB's Recorderをセット
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030717/cyber.htm
【2002年8月20日】サイバーリンク、DivXエンコードも可能な「PowerDirector 2.5 Pro」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020820/cyber.htm

(2003年11月20日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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