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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社ペガシスは24日、エンコードソフトウェア「TMPGEnc 3.0 XPress ベータ版」を公開した。OSは、Windows 2000/XPに対応する。なお、べータテストに参加できるのは、「TMPGEnc Plus 2.5 (日本語版)」または、「TMPGEnc Plus for VAIO」の正規ユーザーのみ。初回評価テスト版の試用期限は2004年1月31日までとなっている。 現在同社では、MPEG-1/2エンコーダ性能を追求した「TMPGEnc Plus 2.5」を販売しているが、今回ベータテストを開始したTMPGEnc 3.0 XPressは、「DVDレコーダをはじめとするデジタル家電とPCを使いこなすソフトウェアとして、新たに提案する」(同社)としている。 なお製品版の発売は2004年春頃を予定しており、価格は未定だが「TMPGEnc DVD Author 1.5と同程度の価格(ダウンロード版6,800円/パッケージ版9,800円)を予定している」という。また、TMPGEnc Plusと、TMPGEnc 3.0 XPressは「コンセプトが異なる製品」(同社)ということで、TMPGEnc 3.0 XPress発売後も、TMPGEnc Plusの販売を継続する見込み。 TMPGEnc 3.0 XPressでは、「TMPGEnc Plusと何が違うか一言で説明するのは難しいが、すべてが一新された」(同社)という。最もPlusとのコンセプトの違いがわかるのが、ユーザーインターフェイスで、「TMPGEnc DVD Author 1.5」で採用されているタブ式のウイザードを拡張した「Technical Wizard」が搭載された。
Plusのユーザーインターフェイスは機能の一覧性が高い反面、動画フォーマットの知識がないと最初に何をしたらいいか迷ってしまったが、XPressでは、Technical Wizardにより初心者でも使いやすくなった。しかし、使用できる機能の一覧性が多少犠牲になっているため、TMPGEnc Plusを使い込んでいるユーザーは、最初のうちは使いづらい面があるかもしれない。
フィルターでは「ノイズリダクション」が大幅に強化されており、3DNR単体性能で30倍、2DNR単体性能6倍の速度向上に加え、3DNRの参照フレームを最大前後3フレームに拡張した。さらに、「輪郭強調」フィルターが新規追加されたほか、リサイズ方法も「Lanczos-3」、「Nearest neighbor」、「Bilinear」、「Triangle」を選択可能になった。 MPEG-1/2エンコードエンジンも、「圧縮速度の高速化」、「高品質・高画質化」を重点的に向上するように開発したという、新エンジン「TMPGEnc Advance MPEG-1/2 Encode Engine」となった。Pentium 4のHyper-Threading、SSE2、PNIに最適化し、全体として5%~30%程度高速化したという。なお、Pentium 4では、動き検索精度を「高画質」にした時に最も効果を発揮する。 動き検索方法にも「誤り訂正付き動き検索」を新たに追加。さらに、圧縮精度をより高めるために「半画素・全画素単位検索の最適化」、圧縮効率をより高める「色差チャンネルローパスフィルタ」も新規搭載。従来のPlusと比較して更なる高画質化を達成したという。 音質面でも「MPEG-1 Audio Layer2(mp2)オーディオエンコードエンジン」として、「Advanced Acoustic Engine」を新開発。mp2規格内で、「最新の音声フォーマットと比較しても劣らない高品質・高音声化を達成した」としている。
実用レベルの画質で、記録型DVDに720×480ドットで4時間(映像2.0Mbps程度)の記録が可能としている。なお、民生用DVDプレーヤーでの再生互換性も高いとしている。
さらに、WMVへの出力機能(拡張子もwmv)も追加され、WMVを出力する際にも各種フィルター機能や補正機能を利用できる。なお同社では、今後の予定として、DVDビデオ(VOB形式)の読み込み機能や、DVD-VR(VRO)の読み込み機能、ソニーの「Giga Pocket」形式の読み込み機能、バッチエンコード機能などの搭載を計画している。
□ペガシスのホームぺージ (2003年12月25日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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