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ローソン限定のアイドルDVD付き「スーパーDVDカップ」を買って観た


12月22日発売

標準価格 398円

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 コンビニエンスストア「ローソン」で22日より販売が始まった「スーパーDVDカップ」。カップ麺にアイドルDVDが付属するという、2003年の暮れを飾るにふさわしい異色の商品だ。編集部でも入手できたので、さっそくDVDを視聴してみた。


 エースコックのローソン限定商品、スーパーカップDVDは、「スーパーカップ鶏ガラしょうゆラーメン」にオリジナルDVDビデオを付属したものだ。カップ横に記載されている名称は「DVD付きスナックめん」。それだけでもユニークなのだが、重要なのはDVD内に「アイドルがカップラーメンの作り方を解説する」というコンテンツが収録されている点。前代未聞といっていい。

 DVDは「吉井怜 風味1/2」、「吉井怜 風味2/2」、「磯山さやか 風味1/2」、「磯山さやか 風味2/2」、「朝倉えりか 風味1/2」、「朝倉えりか 風味2/2」の計6種類。彼女たちのファンならぜひ入手したいところだろう。

「吉井怜 風味1/2」、「吉井怜 風味2/2」 「磯山さやか 風味1/2」、「磯山さやか 風味2/2」 「朝倉えりか 風味1/2」、「朝倉えりか 風味2/2」

 アイドル映像以外にも洋画のメイキング映像などが入っており、この商品からDVDをプロモーションメディアとして展開したい意図を受ける。こうした手法はこれまでにもなかったわけではないが、何よりも「カップ麺とアイドル」という取り合わせがチープかつ的を射ており面白い。また個人的には、直径120mmのDVDをカップ麺のふた(直径140mm)に取り付ける発想に脱帽した。ケースは取り外しても使用できる。

 ただし、品薄の店頭が多い上、店舗によってはまったく仕入れていないケースも多々見受けられる。編集部でも都内3店を回ったものの、全種類を入手することは不可能だった。なお、店頭では(当たり前だが)カップ麺コーナーに陳列されている。

アイドルDVDが入っていたカップ上の透明ケース。カップから取り外して再使用できる ケースにDVD-Rを入れたところ。2~3枚入った。


 DVDのリージョンは「2」で、容量は約3.5GB。DVDビデオのロゴもプリントされている。タイトルメニューも設けられ、そこから計6種類のコンテンツを選択可能だ。

DVDビデオ以外の内容物は普通のスーパーカップと変わらない。
 「吉井怜 風味1/2」を例にとると、「吉井怜のスーパーカップの正しい作り方」、「吉井怜 風味1/2」が、購入者にとってのメインコンテンツとなろう。内容は、グアムでスーパーカップの作り方を実演するという他愛のないもの。要はカップの横に書いてある「調理方法」を幾分はしゃぎながら実践しているに過ぎない。水中ロケに挑戦した磯山さやかに至っては、海中散歩用のヘルメットの中で調理方法を読み上げているだけだ。とはいえ、ファンにとっては貴重なコレションになるだろう。

 画質はいま1つ。DVでの撮影も多く、ダイナミックレンジや色ノイズの面で不満が残る。ショットによっては顔一面に網目のごときノイズが覆うことも多い。音声はドルビーデジタル2chで、ビットレートは192kbps。こちらも割れ気味で品質は低い。まあ、カップ麺付属のおまけディスクなので、クオリティについてとやかくいう方がむなしくなるというものだ。

 ほかにも、商品は鶏ガラしょうゆなのに、画面中では熟成味噌の作り方を解説しているなど、広告媒体としてツメの甘さを感じることも。もっとも、調理法としては、最後に入れる袋入り調味油が味噌に代わるだけなのだが……。

 そのほかのコンテンツは、「バレットモンクスペシャル映像他」(約14分26秒)、ショートフィルム「N.Y. Lost&found」(約28分30秒)、「特別企画 ニューヨークツアー」(約5分37秒)、「スーパーカップイメージガール KING Release Information」(約2分37秒)、「INFORMATION」(約2分22秒)。たった5分のアイドル映像に比べると、これらプロモーション映像の比重が高いことがわかる。

 バレットモンクはいわゆるメイキング映像。カップ横にも大きく広告が入っているので、本ディスクのメインスポンサーと思われる。ディスク中、最も長時間の「N.Y. Lost & found」は、タレントの鮎川なおみ出演のニューヨークロケ作品。収録時間も長く、一番お金がかかっているのではと感じる。

 ニューヨークロケの作品がなぜ長時間入っているのか不思議だったが、次に続くHISのプロモーション映像「特別企画 ニューヨークツアー」を見て納得。ニューヨーク5日間ツアー「SUPER DVD CUPオリジナルツアー~憧れの映画ロケ地を訪れる~」を印象付けるためだったのだ。DVD中には、スーパーカップDVD限定受付という電話番号も紹介される。

 確かに、だらだらと映像を見ていると何となくニューヨークに行ってみたい気分になるから不思議だ。しかし、アイドルDVD付きのカップ麺を買う層と、HISでニューヨークツアーを申し込む層とは多少異なる気がする。



 日本映像ソフト協会によると、2003年9月末時点でのDVD再生環境の推定普及率は46.1%だという。それだけに、DVDビデオにプロモーションメディアとしての可能性が増しているのだろう。DVD内にあった告知によると、第2弾は来春を予定しているそうだ。今回の例に続く商品が現れるか不明だが、今後の展開に期待したい。

□エースコックのホームページ
http://www.acecook.co.jp/
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【12月17日】エースコック、アイドルのDVD付きカップラーメン
-作り方をアイドルが説明、3分の待ち時間にお宝映像も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031217/acecook.htm

(2003年12月26日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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