◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
映像デバイスや新しいデジタル技術に注目が集まりやすいCES。だが、オーディオやシアター用の個性的な新スピーカーも各メーカーから出展されている。米国市場向けの製品がほとんどだが、新製品の中から日本でも購入できる可能性が高いものを紹介する。
■ MONITOR AUDIO、低価格シリーズ「Radius」を発表
MONITOR AUDIOは記者会見を行ない、新しいスピーカーシリーズ「Radius」を発表した。同社はハイエンドの「Gold Reference」とミドルレンジの「Silver Studio」を展開しているが、Radiusは「シンプルでオーソドックスをテーマにした」(同社)という、最も低価格なシリーズになる。 第1弾モデルとして2ウェイのブックシェルフスピーカー「Radius 90」と、アクティブサブウーファ「Radius 360」を投入。日本でも発売を予定しており、発売はどちらも2月21日。価格はRadius 90が1本29,000円、Radius 360が85,000円。
Radius 90は120×140×190mm(幅×奥行き×高さ)のコンパクトなスピーカー。25mm径のドームツイータと、101mmのウーファを搭載。防磁仕様となっており、エンクロージャはバスレフ。木目とブラック、チェリーウッド、ホワイトの4色を用意し、ブラックとグレーの2色のサランネットを付属する。インピーダンスは8Ω、再生周波数特性は85Hz~25kHz。重量は1台約2Kg。
Radius 360は、203mm径のユニットと100WのMOS-FETアンプを内蔵したアクティブサブウーファ。Radius 90との組み合わせを想定している。
再生周波数特性は27Hzから180Hzで、クロスオーバー周波数は40から180Hz。重量は約12Kg。ゲインやクロスオーバー、ローパスフィルターの調節にも対応している。
■ ELACから新ハイエンドスピーカーシリーズが登場 「CL310JET」でお馴染みのELACブースには、500シリーズを超えるハイエンドの「600シリーズ」が参考出品されている。ラインナップはブックシェルフタイプ(名称未定)と、「600センター」、トールボーイタイプの「607」、シリーズ最上位モデルの「608-4PI」の計4機種。本体の仕様と価格が発表されたのは「608-4PI」のみで、ペアで約7,000ドルとなっている。 米国での発売は6月から7月を予定。現在の段階で日本での発売は決定していないが、「おそらく日本のオーディオファンにも聞いてもらえるだろう」とのこと。
608-4PIの最大の特徴は、新たに開発された360度指向性「4Piツイータ」を搭載すること。現在のハイエンドクラスである512、516、518のオプションとして開発された360度指向性のスーパーツイータ「CL4Pi Plus」と似た形状になっているが、能率が改善され、最高音も35kHzから50kHzに向上。SACDやDVDオーディオの超高音域の再生に対応するほか、放出される音波もより理想的な形になるという。 ツイータとミッドレンジ、ダブルウーファの3ウェイ4ユニットとなっており、ミッドレンジは37mm径のドーム型。ウーファは180mm径。エンクロージャはバスレフとなっている。外形寸法は1,180×285×198/212mm(幅×奥行き×高さ)。重量は35kg。
■ ALTEC、iPod用モバイルアクティブスピーカー
CES会場の近くで開催されたデジタル家電、PC、ゲーム関連の展示会「digital! experience」では、ALTEC LANSINGが2003年末に米国で発売したiPod用のモバイルアクティブスピーカー「inMOTION」を展示。 iPodとマッチするカラーリングを採用し、中央のくぼみにiPodを差し込むことで、ステレオのアクティブスピーカーとして動作する。使用しない場合は本体を取り外し、スピーカーを後部に倒し、蓋を閉めると、手軽に持ち運べるケース型になる。 iPodのクレードルと同等の機能を持っており、iPodを装着時にデータ転送や同期も可能。ヘッドフォン端子、アナログ音声出力端子もあり、電源や音量調節ボタンも搭載する。電源は単2乾電池4本で、約24時間の動作が可能。ACアダプタも付属している。 米国での価格は149ドル。米国のアップルストアなどで既に発売されており、日本でも1月前半に発売される。
■ Samsung、反射音を使ったサラウンドシステム
Samsungのブースでは、壁からの反射音を使い、センタースピーカーとフロントスピーカーだけで5.1chサラウンドを再現するという「RRSS(Rear Reflecting Surround System)」を使ったシアタースピーカーセット「HT-DS660T」が展示されている。 RRSSとは、フロントスピーカーの側面に、リアチャンネル用の音を放出するユニットを角度を付けて設置。斜め前方に音を放出することで、音波が部屋の壁に反射し、リスナーの背後からリアの音声が聞こえるというもの。 サブウーファもフロントスピーカー下部に内蔵しており、フロントスピーカー×2chとセンタースピーカーの3ピースで、5.1chサラウンドを再現できるという。80W×5ch、50W×2chのAVアンプと、DVDプレーヤーがセットになっており、価格は未定。2004年前半の発売を予定している。なお、フロントスピーカーからサブウーファを独立させ、フロントスピーカーを小型のブックシェルフタイプにした製品も発売する予定。
■ ヤマハ、壁埋め込み型のMusicCASTクライアント
ヤマハは、ホームミュージック・ネットワークシステム「MusicCAST」の新しいクライアントとして、壁への埋め込みに対応した「MCX-C15」を出品。
コントローラー部とスピーカー(ステレオ)がセットになっており、夏に米国と日本で発売予定。価格は未定だが「MCX-A10とほぼ同じ、7万円前後になる予定」とのこと。なお、別途埋め込み型のアンプ「MCX-CA15」も必要となる。
■ そのほかのスピーカー新製品
□2004 International CESのホームページ
(2004年1月11日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved. |
|