NHK、聞き取りやすさを向上した副音声サービス －地上デジタル/BSデジタル放送で導入開始

　NHKは8日、デジタル放送の副音声チャンネルを利用した、高齢者向けの音声サービスを実施すると発表した。

　新音声サービスは、デジタル放送の副音声チャンネルを利用して、音楽(BGM)や効果音を通常よりも小さくすることで、ナレーションなどの声をわかりやすく伝達するもの。老人性難聴などで、番組を聞き取りにくくなっている人に、より聞きやすい音声を伝えることを目的としている。

　具体的には、セリフやナレーションなどの声のレベルを保ちつつ、音楽や効果音といった背景音のレベルを低く抑えることで、声を聞きやすくした音声を副音声チャンネルにステレオで放送するというもの。テレビのリモコンで副音声を選択するだけで、サービスを利用できる。

　NHKでは、2月9日にBSデジタル/地上デジタルで放送する「美しき日本 百の風景」でサービスを開始し、今年度中に「地球・ふしぎ大自然」、「難問解決！ご近所の底力」などの番組で採用していく。

□NHKのホームページ
http://www.nhk.or.jp/
□ニュースリリース
http://www.nhk.or.jp/pr/marukaji/m-giju104.html

(2004年1月20日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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