松下、EPGも搭載した世界初HDD/DVD/VHSの3in1レコーダ －6WAYダビング対応。新ディーガエンジン搭載

4月21日より順次発売 標準価格 ： オープンプライス 連絡先 ： お客様ご相談センター Tel.0120-878-365 Tel.06-6907-1187

　松下電器産業株式会社は9日、HDD/DVD/VHSの3in1機「DMR-E150V」と、DVD/VHS一体型「DMR-E75V」を発表した。発売日はDMR-E150Vが6月21日、DMR-E75Vが4月21日。

　価格は両機種ともオープンプライスだが、店頭予想価格はそれぞれ11万円前後、7万円前後の見込み。

■DMR-E150V

　DVD-R/RAMドライブと80GB HDDに加え、S-VHS再生対応のVHSデッキも一体にした「3in1レコーダ」。DVDドライブの書き込み速度は、DVD-RAM 3倍速、DVD-R 4倍速で、HDDからDVD-Rへは最大32倍速(EPモード時)でダビングできる。

　同時発表のDMR-E95/E85などと同じく、「NEWディーガエンジン」を搭載。NEWディーガエンジンは、新リアルタイムVBRと新視覚感度変調技術によってトータル圧縮歪を最小化した「スーパーハイブリッドVBR」、1画素単位で画像の特徴分析を行ないフィルター処理を施す「インテグレイティッドDNR」、外部入力がテープ信号であることを自動で判別して高画質にダビングする「インテリジェント・ダビングDNR」で構成される。

　録画モードはXP/SP/LP/EPの4モードで、EPモードでは従来の約134%長く録画できる「新・長時間モード」も設定可能。また、DVDディスクの容量にあわせてビットレートを設定する「ぴったり録画(FRモード)」も用意される。HDDには、最長で約142時間の録画が可能となっている。音声の録音形式はドルビーデジタル2chで、XPモード時のみリニアPCMも選択できる。また、音声付きの1.3倍速早見再生にも対応している。

　HDD、DVD、VHSは、ボタン1つで相互にダビングが行なえる「ワンタッチ6WAYダビング」。VHSからHDD/DVD-RAMへのダビング時にはVISS信号を元に、自動的にプログラムリストを作成。HDD/DVD-RAMからVHSへのダビング時には、プログラムリストを元にVHSテープに自動的にVISS信号が書き込まれる。さらに、VHSの無記録部分をスキップしてダビングしたり、2カ国語放送やアスペクト比情報(ワイド)などをDVD-RAMに一緒にダビングすることもできる。

　また、ファイナライズ済みのDVD-RからHDDへの等速(再エンコード)ダビングも可能。さらに、HDDとDVD間の高速ダビング中には、HDDやVHSへの録画や再生も行なえる。

　本体にはCATV対応地上アナログチューナを2系統搭載しており、DVD/HDDとVHSに2チャンネル分の同時録画が可能。また、地上波EPG(G-GUIDE)も備えており、DVD/HDDに加え、VHSへのEPG予約も行なえる。なお、MPEGエンコーダは1系統しかないため、DVDとHDDの同時録画はできない。

　VHSデッキ部はS-VHS再生に対応し(録画は不可)、S-VHS画質でHDD/DVDにダビング可能。5倍モードや、120分テープを約36秒で巻き戻す「600倍速高速リターン」に対応する。さらに、インテリジェントダビングDNRで、「テープ特有の横揺れやノイズを低減し、さらに高画質でDVDに保存できる」としている。

　DVD部はプログレッシブ再生に対応し、DVDオーディオ(2ch)や、CD-R/RWの再生も可能となっている。さらに、CD-R/RWに記録したMP3ファイルもサポートしている。

　高画質化回路としては、3次元デジタルY/C分離や、3次元デジタルノイズリダクション回路、外部入力TBC回路も装備。操作性の面でも、録った番組をサムネイル動画で探せる「カンタンプログラムナビ」(DVD/HDDのみ)などを搭載している。

　入力端子はS映像3系統、コンポジットが3系統、アナログ音声3系統を搭載。出力はD2端子1系統、S映像1系統(DVD専用)、コンポジット2系統(内DVD専用1系統)、アナログ音声2系統(同1系統)、光デジタル音声1系統を備える。なお、DV端子は装備していない。また、発売が3カ月以上先ということもあり、外形寸法や重量、消費電力は未定となっている。

□ニュースリリース
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn040309-4/jn040309-4.html
□製品情報
http://panasonic.jp/dvd/

■DMR-E75V

　DVD-R/RAMドライブとS-VHS再生対応のVHSデッキも一体にしたレコーダ。DMR-E150VからHDDを省いたモデルで、地上波EPGも搭載していない。

　それ以外の基本機能は共通で、VHSとDVDを双方向にワンタッチでダビングできる「ワンタッチ2WAYダビング」機能を備える。

　外形寸法は430×352×89mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.8kg。消費電力は約22W(待機電力2.0W)。入力端子はS映像2系統、コンポジットが2系統、アナログ音声2系統を搭載。出力はD2端子1系統、S映像1系統(DVD専用)、コンポジット2系統(内DVD専用1系統)、アナログ音声2系統(同1系統)、光デジタル音声1系統を備える。DV端子は装備していない。

DV端子は装備していない	付属のリモコンは小型のもの	背面

□松下電器のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn040309-2/jn040309-2.html
□製品情報
http://panasonic.jp/dvd/
□関連記事
【2003年2月5日】松下、相互ダビングもできるVHS一体型DVDレコーダ
－ダブルチューナ搭載、VHS/DVDの同時録画も可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030205/pana3.htm
【2003年2月5日】松下、DVDレコーダ「DIGA」シリーズ5製品を発表
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030205/pana3.htm

(2004年3月9日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]

Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.