アキュフェーズ、プリメインアンプE-300シリーズの最新モデル －MCS回路やカレントフィードバック回路を採用

4月初旬発売 標準価格：315,000円(税込) 連絡先：アキュフェーズ 　　　Tel.045-901-2771

　定格出力140W×2ch(4Ω時)のステレオプリメインアンプ。プリ部とパワー部を、機構、回路面ともに内部で分離することにより、セパレートアンプに匹敵するクオリティを実現したという。なお、プリアウト、パワーイン端子も用意しており、各部を独立で使用することもできる。

　回路方式は、プリ/パワー部共に同社のモノラルパワーアンプ「M-8000」や、ステレオパワーアンプ「P-7000」にも採用された「MCS(Multiple Circuit Summing-up)回路」を採用。独立した2個の増幅回路それぞれに同一信号を入力、同様に帰還信号も入力し、増幅後の出力信号を合成している。これにより、SN比や歪み率などの諸特性の向上を図っている。

　パワー部には、電流増幅率リニアリティやスイッチング特性に優れるという、マルチエミッタ型オーディオ用パワートランジスタを採用。これをパラレル・プッシュプルで構成し、大型ヒートシンクで熱処理することで、140W×2ch(4Ω時)、120W×2ch(6Ω時)、100W×2ch(8Ω時)の出力を実現した。

　増幅回路には、位相特性に優れるという「カレントフィードバック回路」を搭載。トーンコントロールには加算型アクティブフィルタ方式を採用する。内部信号経路のリレーを電子的にコントロールする「ロジック・リレーコントロール」は、金貼りの接点を使ったクロスバーツイン方式となっており、「最短でストレートな信号経路を構成した」という。

　電源部は、パワーアンプ用に容量約500VAの大型電源トランス1個と、22,000μFのフィルタ用コンデンサを2個使用。プリアンプ用には別途専用電源回路を設けており、パワー部との干渉を防いでいる。

　スピーカーターミナルは、A/Bの2系統を装備。太いケーブルにも対応できる端子を採用しており、バイワイヤリングにも対応する。入力端子はUNBALANCEDが4系統、BALANCEDが2系統、プリアウト、パワーインを各1系統装備。録音用入出力もUNBALANCEDを2系統備える。

　さらに、同社独自のAAB2インターフェイススロットを2個装備しており、オプションでマルチプルΔΣ方式D/Aコンバータを使用した光/同軸デジタル入力ボード「DAC-10」（税込：52,500円）や、ライン入力ボード「LINE-10」（税込：8,400円）、アナログレコード入力ボード「AD-10」（税込：52,500円）を増設できる。

【主な仕様】

• 全高調波ひずみ率：（両チャンネル同時動作 20Hz～20kHz間）
  • 0.03% 4Ω負荷
  • 0.02% 4～16Ω負荷
• IMひずみ率：0.01%
• 周波数特性：
  • MAIN INPUT 定格連続平均出力時：20Hz～20kHz -0.2dB
  • MAIN INPUT 1W出力時：2Hz～150kHz -3.0dB
  • HIGH LEVEL INPUT 定格連続平均出力時：20Hz～20kHz -0.2dB
• ダンピングファクター：100(8Ω 50Hz)
• 負荷インピーダンス：4～16Ω
• ヘッドフォンインピーダンス：8～100Ω
• 消費電力
  • 46W（無入力時）
  • 255W（電気用品安全法）
  • 383W（8Ω負荷定格出力時）
• 最大外形寸法：475×423×170.6mm（幅×奥行き×高さ）
• 重量：21.6kg

□アキュフェーズのホームページ
(3月11日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.accuphase.co.jp/
□関連記事
【2003年6月3日】アキュフェーズ、MCS回路を搭載したステレオプリメインアンプ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030603/accu.htm

(2004年3月11日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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