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NEC、業界初の1チップDVDレコーダシステムLSIを10月に量産
-DVDレコーダの映像/音声処理の全てを集積


μPD61181
3月22日発表


 NECエレクトロニクス株式会社は22日、DVDレコーダ向けのバックエンド処理LSI「μPD61181」の販売活動を開始したと発表した。サンプル価格は1万円。10月から量産を開始し、2005年4月には月産50万個の量産規模を計画している。

 μPD61181は、動画・音声データの圧縮・伸長機能、静止画・動画の出力機能、演算機能などを統合したシステムLSI。従来は8チップで構成したDVDレコーダのバックエンド処理を1チップで行ない、外付けメモリもDDR-SDRAM(DDR333)を採用したことにより、メモリアクセスを1系統に統合している。

 具体的には、3次元Y/C分離機能付きのビデオデコーダ「μPD64011B」、DVカメラの入力が可能なIEEE 1394 Linkレイヤコントローラ「μPD72893B」、デジタル放送の受信とDVD録画・再生を行なう「μPD61171」などの機能を集積した。

 高画質での記録に加え、主要なデジタル放送規格に対応し、IEEE 1394 PHY LSIチップを介するだけでSD-VCR規格(DV)、MPEG-TSの入力が可能になるという。また、DVデコーダも内蔵する。

 CPUはRISCコア2個を搭載。MIPS32アーキテクチャを採用し、処理速度は1CPUあたり225MIPS(178MHz動作時)。パッケージは27mm角の449ピンのプラスチックBGA。また、ATAインターフェイスを2系統搭載し、最大4台までのドライブを接続できる。

 7つのグラフィックスプレーン、アルファブレンディング、出力映像の拡大縮小が可能なスケーラも搭載。プログレッシブ出力にも対応している。ファミリにはDVDオーディオ、CPPM、DTCP対応品もラインナップする。

 同社のDVDレコーダ向けシステムLSIは東芝と共同開発しており、東芝製「RDシリーズ」の2003年秋モデルから全面採用されている。NECでは、「操作性、機能性の大幅な向上に貢献した」としている。

□NECエレクトロニクスのホームページ
http://www.necel.com/index_j.html
□ニュースリリース
http://www.necel.com/ja/news/archive/0403/2201.html
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【2003年4月16日】NEC、3ストリームを同時処理できるDVDレコーダ用LSI
-ATAを2ポート装備。評価キットやソフトによる開発支援も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030416/nec.htm

(2004年3月22日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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