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NECエレ、大型液晶テレビ向けのTFT液晶駆動用IC


3月30日発表


 NECエレクトロニクス株式会社は、大型液晶テレビ向けのTFT液晶駆動用ICを発表した。

 液晶ガラス上に直接実装した複数のチップを数珠つなぎし、そのうち1つだけを制御基板として接続して動作させるフレキシブル基板の小型化が実現できるワイヤリング・オン・アレイ(WOA)型の液晶ソースドライバIC「μPD160063P」と、768チャンネルの出力端子を装備し、現行機種に比べて半分の個数で液晶画面を制御できる液晶ソースドライバIC「μPD160095」の2製品が用意される。

 「μPD160063P」が8月から、「μPD160095」が9月からそれぞれ月産10万個で量産開始、2004年度中には月産100万個に引き上げる予定。サンプル価格は「μPD160063P」が300円、「μPD160095」が600円。

 「μPD160063P」は、入力された画像制御信号を液晶ガラス上で数珠繋ぎになった次のドライバICに中継出力する回路を搭載し、複数の信号のピーク電流を分散させながら電気抵抗を抑えて効率よく伝送できるWOA技術を採用。

 液晶ガラス上のドライバICには電源の配線のみを接続し、先頭のドライバICにのみに画像制御のための配線を接続すればよい。全てのドライバICに電源と画像制御の配線を接続する必要があった現行機種に比べて、フレキシブル基板を細くしたり、基板の低コスト化、制御基板の面積の約50%削減などが可能になるという。

 「μPD160095」は、画像制御データの出力タイミングを分散させ、ピーク電流を抑制することで、業界最大の768チャンネルの出力端子数を実現。これにより、XGAサイズのTFT液晶ディスプレイを、従来の384チャンネルのドライバICを用いた場合に比べて、半分の4個で駆動できる。また、WXGAサイズ場合、従来の480チャンネルのドライバICの時の8個から、約4割少ない5個で実現可能としている。

□NECエレクトロニクスのホームページ
http://www.necel.com/index_j.html
□ニュースリリース
http://www.necel.com/ja/news/archive/0403/3001.html

(2004年3月30日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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