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ソニー、「PSX」2度目のアップデートを31日正午に開始
-1.3倍速早見再生は実用レベルの滑らかさ


PSX(DESR-5000)
3月31日開始


 ソニーは31日正午、ハイブリッドレコーダ「PSX」のネットワークアップデートを開始した。編集部でもDESR-5000をアップデートし、アップグレード前と比較した。

 編集部のDESR-5000の場合、バージョン1.10からバージョン1.20になった。今回の更新内容は以下の通り。今回のアップデートで注目されるのは、1.3倍速の早見再生と二カ国語音声の録画機能だろう。

【更新内容】

  • DVD+RWの録画・再生
  • サイバーショットのGIF形式静止画、動画フォーマットの再生・取り込み
  • 1.3倍速の早見再生
  • 二カ国語音声録画
  • 市販DVDソフトの30倍速早送り/早戻し
  • 番組表上での予約修正の対応
  • CD-Rからサイバーショットの静止画・動画の再生・取り込み
  • CD-R上のMP3認識可能曲数が99曲/1フォルダに増加
  • 静止画スライドショー再生時に途中で停止する点の修正
アップデート前 アップデート後
アップデート前。バージョンナンバーは1.10 バージョンアップすると1.20になった


●DVD+RWの録画・再生

 従来、PSXで記録できるメディアはDVD-RとDVD-RWに限られていた。発表当初、搭載するドライブは「DVD±R/RWドライブ」としながらも、発売時にはDVD+RとDVD+RWへの対応は外されていた。

 今回、DVD+RWへのDVD+VR記録が可能になった。ただし追記は行なえず、挿入したDVD+RWディスクはダビング前に必ずフォーマットされる。何かを書き込んでいるDVD+RWディスクの場合、記録した内容が一切失われてしまうので注意が必要だ。

 DVD+Rは今回も対応せず、試しにDVD+Rメディアへの書き出しを行なおうとしたところ、従来通り「ダビングできないディスクです。ダビング可能なディスクを入れてください」というメッセージが現れ、作業は続行できない。

アップデート前 アップデート後
DVD+RWに記録しようとすると「ダビングできないディスクです」と表示される DVD+VRフォーマットでの記録になる


●サイバーショットの動画・静止画取り込み

 従来のPSXでは、デジタルカメラで撮影したJPEG形式の画像をメモリースティック経由でHDDに取り込めた。今回はCD-Rに記録したJPEG、TIFF、GIF、MPEG-1の取り込みも可能になった。また、CD-R上での再生にも対応する。

アップデート前 アップデート後
メモリースティック内にあるはずのクリップモーションファイルが読み込めない クリップモーション形式を再生できるようになった

 さらに、メモリースティック、CD-Rともに、サイバーショットで撮影したMPEG-1形式の動画や「クリップモーション形式」のGIFアニメーションが取り込めるようになった。

 アニメーションGIFのクリップモーションはエンドレス再生になる。ジョイスティックの左右で次の画像を表示する。なお、MPEG-1は、ファイル名を「DSC00015」などDSC準拠のものに変更すると、PCで作成したものも再生できた。


●1.3倍速の早見再生

 早見再生は、再生中にリモコンの「オプション」を押すと表示される「操作パネル」の中から選択する。早見音声には多少のリップルノイズが感じれるが、スピードに慣れると聴きにくくはない。早見再生中に再生ボタンを押すと等速に戻る。

 気になったのは、早見再生中の映像が場面によって少しがたつくこと。録画モードによる、 がたつき具合に大きな差はなかった。

 また、市販DVDビデオの早見再生に対応していないのも残念。なお、音声をドルビーデジタルで記録した番組の場合、早見再生時には光デジタル出力からビットストリーム出力できなくなる。

アップデート後
早見再生は操作パネルで指定する。音声は比較的滑らか


●二カ国語音声録画

 これまで、二カ国語放送の場合、主音声か副音声のどちらかしか記録できなかった。アップデートすると、「ビデオ(映像)の設定」の「二カ国語音声記録」内に「主音声」、「副音声」に加え、「主+副音声」が追加される。

 「主+副音声」で記録した場合、DVD-RWのVRモードのみにダビングできる。DVD-Rにダビングしようとすると「このタイトルはダビングできません」と表示される。

アップデート前 アップデート後
VRモード時でも「主音声」と「副音声」のどちらかしか選べない 「主+副音声」ではDVD-RW(VRモード)のみダビングできる


●番組表上での予約修正の対応

 従来、番組表では予約の決定、または取り消ししか行なえず、予約削除や細かい修正は、録画予約確認から行なう必要があった。具体的には、修正して予約確定を押すと、「この時間に別の予約が入っています。録画予約ができませんでした」とのメッセージが表示される。修正のため一旦ホームメニューに戻り、それから録画予約確認に移動する面倒もあった。

 しかし今回のアップデートにより、番組表での修正が可能になった。録画予約確認で行なえる操作がすべて可能になったため、番組表自体の利便性も高まっている。

アップデート前 アップデート後
番組表で修正しても「別の予約が入っている」との警告が出て予約確定できない 番組表でも各項目の修正が可能になった


 そのほか、アップデートすると、市販DVDソフトの30倍早送り/早戻しの追加、CD-Rの1フォルダあたりのMP3数の増加(99曲/1フォルダ)、静止画スライドショー再生時に途中で停止する問題の修正などが行なわれる。

 前回のアップデートと合わせて計18項目の変更が行なわれた結果、レコーダとしての機能はかなり強化されている。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□アップグレード告知ページ
http://www.psx.sony.co.jp/support/upgrade.html
□関連記事
【3月26日】ソニー、2度目のPSXアップグレードを3月31日に開始
-1.3倍早見再生、DVD+RWの録画/再生などが可能に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040326/sony.htm
【リンク集】ソニー「PSX」関連記事リンク集
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/psx.htm

(2004年3月31日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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