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エニーミュージック株式会社は20日、5月20日よりブロードバンドネットワークを利用した音楽配信サービス「Any Music(エニーミュージック)」を開始すると発表した。 エニーミュージック株式会社は、音楽配信サービスの事業化を検討していたエニーミュージック企画が2月1日に事業会社化し、設立された。ケンウッド、パイオニア、シャープ、ソニーの4社が中心となり設立され、ヤマハ、ディーアンドエムホールディングス、オンキヨー、ビクターなどが協賛会社として参加している。
「エニーミュージック」は、インターネットにブロードバンド接続した対応オーディオ機器に、直接音楽を配信したり、関連サービスを提供するためのネットワークサービス/共通プラットフォームと位置づけられている。著作権管理技術には、ソニーが開発したOpenMGを、配信コーデックにはATRAC3を採用する。 エニーミュージック株式会社は、ホームオーディオ機器向けのポータル、顧客管理/認証/課金/決済システムの開発や運用のほか、専用の共通端末のハードウェア仕様や、インターフェイス仕様などの仕様書作成、管理、共通デバイス開発などを行なう。また、マーケティングやプロモーション、ライセンス管理、カスタマーサポートも同社が担当する。 「エニーミュージック」の仕様に沿ったハードウェアを各社が販売。仕様に基づいて製品化することで、異なるメーカーの機器でも、各ハードウェアのGUIや操作体系が統一され、メーカーの差を意識することなく、インターネット経由で楽曲の検索や試聴、購入が行なえる。 「エニーミュージック」の音楽配信システムは、株式会社レーベルゲートの「Mora」を利用。Moraとシステム連携し、5月20日のサービス開始当初は国内主要レーベルの約38,000曲が配信可能となる。月額利用料は315円で、サービスの利用には必ず利用登録が必要となる。初期登録費用は315円。 同社では、ユーザーからの利用料徴収を中心に、楽曲販売手数料や対応機器販売会社からのライセンス料徴収などで、収益を上げていく予定としている。 販売する楽曲の価格はシングルが158円から、アルバムは1,050円からで、価格はコンテンツ提供社やアーティストなどにより異なる見込み。また、音楽配信以外にもFM放送事業者などと業務提供し、各地域のFMオンエア中の楽曲情報がエニーミュージック端末で閲覧できる。さらに、HMVジャパン株式会社と提携し、CDのオンライン購入も可能となっている。 5月20日のサービス開始にあわせて、ソニーとパイオニアがエニーミュージック端末を製品化する。今後は、ホームオーディオ機器のみならず、カーオーディオ製品や移動体通信機器などでもエニーミュージック対応端末の製品化を検討していくという。 ■ ソニー
ソニーは、40GB HDDを内蔵した「エニーミュージック」対応オーディオシステム「NET JUKE(ネットジューク) NAS-A1」を5月20日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後。また、専用の320×240ドット/5V型液晶ディスプレイ「AUDP-A1」も用意され、店頭予想価格は2万円前後の見込み。 CDプレーヤーとHDDを内蔵した本体部と、ステレオスピーカーから構成されるオーディオシステムで、40GB HDDに「エニーミュージック」サービスから、音楽のダウンロードなどが行なえる。 ネットワークからのダウンロードに加え、CDプレーヤーも装備し、音楽CDをHDDに取り込むこともできる。記録形式はATRAC3(132/105/66kbps)とPCM。また、曲情報データベースのGracenote CDDBも搭載しており、HDDに取り込む際に曲情報を付与することもできる。録音速度は最高約8倍速。 35W×2(6Ω)のS-masterフルデジタルアンプを搭載。FM/AMチューナも内蔵するほか、マジックゲート対応のメモリースティックスロットも備えている。HDD内の楽曲を、メモリースティックまたは、USB経由でNet MDにチェックアウトすることも可能。 メモリースティックからは、デジタルカメラの画像などをHDDに取り込むことができる。また、Webブラウザやメール機能も備えている。 本体にはEthernet端子×1、USB×2のほか、アナログ音声出力、アナログ音声入力、アナログ/光デジタル兼用入力、光デジタル入力、ヘッドフォン端子、S映像出力、コンポジット出力などを装備する。外形寸法は235×330×119mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.6kg。 スピーカーは、100mm径ウーファと、25mmツイータから構成される2ウェイバスレフ式。外形寸法は130×200×325mm(幅×奥行き×高さ/1台)、重量は約2.5kg(1台)。 ■ パイオニア
パイオニアも40GB HDDを内蔵した「エニーミュージック」対応オーディオシステム「X-AM1」を5月20日より発売する。5V型の液晶ディスプレイが標準で付属し、店頭予想価格は115,000円前後の見込み。 本体の仕様は「NAS-A1」とほぼ同じで、CDプレーヤーと40GB HDDを搭載した本体部と、ステレオスピーカーから構成される。CDプレーヤー部はMP3を収録したCD-R/RWの再生も可能となっている。 音楽のダウンロードのほか、CDからの録音、オンラインでのCDの購入、FM局のオンエア情報の表示などに対応する。出力は35W×2ch。外形寸法は235×330×119mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.6kg。 スピーカーは、130mm径ウーファと、26mmツイータから構成される2ウェイ2スピーカー。外形寸法/重量は165×270×280mm(幅×奥行き×高さ/1台)/約4.0kg(1台)。 □エニーミュージックのホームページ (2004年4月20日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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