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三洋、台湾製のカーオーディオ用ICの特許侵害訴訟で勝訴


5月28日発表


 三洋電機株式会社は28日、半導体ICに関する特許侵害訴訟で、東京地方裁判所より、2件の特許侵害を認める勝訴判決を得たと発表した。同社ではカーオーディオ用のICのコピー製品の輸入/販売差し止めと、損害賠償の支払いを求め台湾Princeton Technologyの日本における販売代理店を訴えていた。

 今回問題となったのは、三洋電機がカーオーディオ用として販売しているIC。同ICは独自開発のデータ転送方式を採用し、日本のほとんど全てのカーオーディオメーカーに納入されているものだという。

 今回問題となったのは、Princeton Technologyが代理店を通じて、同ICと互換性のあるICとして販売していた製品。三洋電機では、同製品が「三洋製ICを解析し、同一の電子回路としたコピー製品と推測される」としており、三洋製ICを採用していたメーカーは設定変更を行なわずにコピー製品を利用できるという。

 台湾製ICは三洋製ICに対して極めて安価に売り込まれ、三洋製ICの販売額が落ち込むなど多大な損害を被ったとして、今回の訴訟に至ったという。

 今回の裁判は、特許第1,667,399号「データ転送方式」、および特許第2,589,184号「半導体装置の製造方法」の2件の三洋電機の特許に基づくもの。東京地裁の判決は、台湾製ICを三洋製ICの電子回路と論理構造が同じと認定し、侵害の判断をしたという。

□三洋電器のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/

(2004年5月28日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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