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BS-i、双方向CMへの回答者の個人情報が約1万件流出
-データ提供先がパソコンにCD-Rを入れたまま廃棄


6月21日発表


 BSデジタル放送の株式会社ビーエス・アイ(BS-i)は21日、2003年7月12日に放送した双方向クイズ番組「TIME OVER」内の双方向CM「タイムパロッチャ」の利用者10,868名の個人情報が無関係の第三者に流出したと発表した。同社では、流出した個人情報が利用された形跡は無いとしている。

 流出したデータは同社の会員制サービス「BS-iクラブ」の会員のうち、CM「タイムパロッチャ」のクイズに答えたユーザーの個人情報。CMはプロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(P&G)の製品に関するもので、氏名/住所/郵便番号/電話番号/性別/年齢と、クイズの回答が記録されたCD-Rが、BS-iからP&Gに提供され、抽選/プレゼント発送のためにP&Gが所持していた。

 そのCD-Rが、P&Gがパソコンを廃棄する際に、誤ってパソコンに入れたまま業者に引き渡され、中古パソコンに入ったまま販売されていたという。中古パソコンの購入者が、17日にBS-iに電子メールで連絡し、BS-iがP&Gに確認を取ったところ、今回の情報流出が確認されたという。なお、BS-iでは20日にCD-Rを回収している。

 両社間では使用後のデータを廃棄する契約を結んでいたが、「適切に運用されなかったため、情報流出を招いた(BS-i)」としている。なお、両社では問い合わせ窓口を儲け、視聴者からの問い合わせに応じるが、自分の情報が流出したかどうかについては、情報セキュリティ管理のため回答できないとしている。個人情報が流出した利用者については、お詫びと説明を同封した封書を10日以内に発送し、連絡する。

 P&Gでは、今後、個人情報を扱うケースのすべてを再調査/把握し、管理体制やアクセス権限の管理を強化するほか、社内のプライバシーポリシー教育や、コンピュータ処分時のガイドラインを充実させ、適切に処理されるようなシステムを構築するとしている。

 また、BS-iでは4月1日から、より厳格な運用規定を設けて個人情報管理の徹底を図っているという。

■ 連絡先:
  P&G お客様相談室

   Tel.0120-777438

   BS-iクラブ事務局
    Tel.0570-016-161

□BS-iのホームページ
http://www.bs-i.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.bs-i.co.jp/main/company/information.html
□P&Gのホームページ
http://jp.pg.com/
□ニュースリリース
http://jp.pg.com/news/2004_01/200406/20040621c01.htm

(2004年6月21日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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