ケンウッド、TI製デジタルアンプ採用のネットワーク対応AVアンプ －PC上のMPEGファイルの出力や2系統同時音声出力に対応

システム構成例

7月上旬より順次発売 標準価格： 　VRS-N8100：105,000円 　VRS-7100：73,500円 　VRS-5100：47,250円 　DVF-8100：31,500円 連絡先：カスタマーサポートセンター 　　　　　Tel.045-933-5133

　株式会社ケンウッドは、ネットワーク対応の薄型AVアンプ「VRS-N8100」などAVアンプ3モデルと、DVDプレーヤー1モデルを7月下旬より発売。同時発売のスピーカー「LS-V230-W」などとのセット展開を図る。

■ AVアンプ

VRS-N8100

　「VRS-N8100」はEthernetを装備し、ネットワークプレーヤー機能を装備したAVアンプ。LAN接続したパソコン上の映像/音楽/画像データをリモコン操作で出力できる。10月より発売され、価格は105,000円。

　パソコンには専用ソフトをインストールする必要があり、対応OSはWindows 2000/XP。対応フォーマットはビデオがMPEG-1/2/XviD、オーディオがMP3/WMA/Ogg Vorbis/WAV、静止画がJPEG/BMP/GIF/PNG。

　PC上のMP3/WMAデータの再生時には、高音域を中心にデータを補完し、原音に近い再生を行なう「Supreme」が適用される。また、PCカードスロットも装備しているが、カードスロットから読み込めるのはJPEG画像のみで、ビデオデータなどの再生には対応しない。

　TI製のデジタルアンプ「PurePath Digital」を採用し、アンプ部の最大出力は130W×6ch。2,048fs/100MHzの内部クロックを使用し、最小10nsのパルス幅でオーディオ信号を表現、歪みの少ない高精度な信号伝達が可能という。

　アナログデバイス製の「32bit Floting Point DSP」を搭載し、ドルビーデジタルEXやDTS-ES、DTS 96/24、ドルビープロロジック IIx、ドルビーバーチャルスピーカー、AACなどのデコードに対応する。また、音声信号の入力からDSP部、パワー段まで、すべてデジタルで信号伝送を行なうフルデジタル構成により、信号劣化を抑え、高音質化を図っている。

　シャーシは振動解析技術を導入し、振動波形の調和と変動レベルの減少を図ったという「Vibration Controlシャーシ」を採用。さらに、給電回路やコンデンサーに音質にこだわったパーツを採用することで、高音質を実現したという。

　映画、音楽、ゲームなど再生ソースのジャンルに合わせて最適な音場再現を行なうという「Active EQ」を搭載。また、ヘッドフォン出力と、スピーカー出力などに、2つのソースを別々に出力できる「Dual Source」機能も搭載している。

　入力端子は、D4×2、S映像×2、コンポジット×5、光デジタル音声×3、同軸デジタル音声×2、アナログ音声入力×6。特徴的なのは本体前面に専用の「GAME端子」を装備すること。ゲーム機の電源をONにすると、自動的にGAMEモードに切替わり、Active EQもGAMEモードとなり、ゲームに最適な音場再生を行なう。

VRS-7100

　FM/AMチューナも搭載。出力端子は、D4×1、S映像×1、コンポジット×2、アナログ音声×1。定格消費電力は110W。外形寸法は440×363.5×79mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.6kg。

　「VRS-7100」は、VRS-N8100からAVレシーバー機能やPCカードスロットを省いたAVアンプ。7月上旬より発売され、価格は73,500円。AVレシーバーやPCカードスロット以外の仕様はVRS-N8100とほぼ共通で。重量が4.4kgと若干軽くなっている。

VRS-5100

　「VRS-5100」は、エントリークラスのAVアンプ。7月上旬より発売され、価格は47,250円。

　外形寸法は440×360×70mm(幅×奥行き×高さ)、重量7.8kgと薄型のシャーシを採用。アンプ部の最大出力は60W×6chで、ドルビーデジタルEXやDTS-ES、ドルビープロロジックIIxなどのデコードにも対応する。

　入力端子はS映像×2、コンポジット×4、光デジタル音声×2、同軸デジタル音声×1、アナログ音声入力×4。出力端子はS映像×1、コンポジット×2、アナログ音声×1を装備する。

■ DVDプレーヤー

DVF-8100

　「DVF-8100」は、プログレッシブ出力に対応したDVDプレーヤー。7月上旬より発売され、価格は31,500円。

　DVDビデオのほか、MP3やWMA、JPEGを収録したCD-R/RWの再生にも対応する。周波数特性は8Hz～44kHz(±1dB/96kHzサンプリング)、全高調波歪率0.007%(1kHz)、S/N比100dB、ダイナミックレンジ92dB。

　映像出力端子はコンポーネント×1、S映像×1、コンポジット×1。オーディオ出力は光デジタル×1、同軸デジタル×1、アナログ音声×1を装備する。外形寸法は440×294×44mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.3kg

□ケンウッドのホームページ
http://www.kenwood.com/jhome.html
□ニュースリリース
http://www.kenwood.com/j/press/press20040625.html
□製品情報
http://www.kenwood.com/j/products/home_audio/avcc/vrs_n8100_7100/

(2004年6月25日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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