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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社オンラインティーヴィと株式会社ぷららネットワークスは、NTTのBフレッツまたはフレッツ・ADSL回線を用いた多チャンネル放送、およびVODサービス「4th MEDIA」を7月8日から開始すると発表した。
同サービスは、ぷららネットワークスが構築したコンテンツ配信ネットワーク「4th MEDIA」を利用し、PCではなく、セットトップボックス(以下STB)を接続したテレビへ映像配信するサービス。インターネット網とは隔離されたBフレッツまたはフレッツ・ADSL回線網を通じて配信することで、高品質で安定した映像配信ができるという。
サービスが利用可能なユーザーは、フレッツまたはフレッツ・ADSLの会員で、実行速度が2.5Mbps以上の個人ユーザー。さらに、同サービスはIPv6マルチキャスト技術を使用しているため、NTT東日本のIPv6を利用したコミュニケーションサービス「FLET's.Net」(月額315円)に加入する必要がある。このため、現在のところFLET's.Netサービスを実施していないNTT西日本のユーザーは対象外となる。
対応を表明しているISPは、BIGLOBE(BIGLOBE.TV on 4th MEDIA)、ニフティ(@niftyTV on 4th MEDIA)、hi-ho(hi-ho.TV on 4th MEDIA)、So-net(サービス名未定)、ぷらら(Plala.tv on 4th MEDIA)の5社(カッコ内はサービス名)。今後も増加するという。 提供する番組は、多チャンネル放送型のサービスと、VOD型のサービスの2種類を用意する。前者は「ディスカバリーチャンネル」や「FOX」など、スカイパーフェクTV! で放送されているチャンネルを中心に計40チャンネルを用意。ベーシックプランで30ch、プレミアムプランで専門性の高い10chが視聴できる。
VODではワーナーやブエナ・ビスタ、SPE、ギャガ・コミュニケーションズなどが提供する映画作品を配信。さらに、タイトーが提供するカラオケサービスや、TBSとフジテレビとテレビ朝日が提供するトレソーラ、アニメをメインとするバンダイチャンネルなどとも提携している。
月額の利用料金は、ベーシックプランの30chと、VODの2作品が視聴できる「レギュラープラン」が2,415円。VODのみが利用できる「ライトプラン」が577円。さらに、レギュラープランではオプションとして、プレミアムプランの10chから任意の番組を追加も可能。VODの価格はコンテンツ毎に異なるが、映画の旧作が315円、新作が420円程度で各24時間視聴できる。なお、スタートアップキャンペーンとして、レギュラープラン、ライトプラン共に9月末までは無料で利用できる。
また、受信には別途4th MEDIAに対応したチューナ(STB)が必要。レンタルプランは用意しておらず、買取のみとなっており価格は26,250円。ただし、スタートアップキャペーン中は限定1万台まで15,700円で購入できる。なお、チューナの仕様はオープンになっており、現在は沖電気の「OKI Streaming Player」とNTT東日本の「Picture Mate100」が利用可能。さらに、住友電工ネットワークスの端末も参考展示されており、その他のメーカーでも開発が進行しているという。
コンテンツの配信方式はIPv6のマルチキャストを採用。映像フォーマットはMPEG-2で、帯域は約2.5Mbpsの標準画質モードと、約4.2Mbpsの高画質モードの2種類を用意。任意に選択できるが、ADSLユーザーは標準画質モード、Bフレッツユーザーは高画質モードの利用を推奨している。なお、同社によれば今後「MPEG-2の8~9Mbpsで、720pのHD映像を1年後を目処に配信したい」とのこと。 多チャンネル放送は、有明のデータセンターで既存のCS放送を受信。一度アナログ化し、一部の番組を差し替えたうえで同時再送信を行なっている。 セキュリティ面は、配信の際に、米国商務省が採用する暗号方式「Rijindael(レインドール)」で暗号化。暗号は10分ごとに変更されるなど、よりセキュアなコンテンツ配信が可能になっている。
ほかにも、角川インタラクティブメディアが提供するEPG機能に対応するほか、著作権保護技術のマクロビジョン、視聴年齢制限を行なうペアレンタルロック機能もサポート。特殊再生機能は、VODにおいて一時停止、早送り(最大8倍速)、巻き戻し(最大16倍速)、コマ送りなどが利用可能。レジューム機能や録画機能は備えていないが、経過時間を指定して、任意の地点から再生を開始することもできる。
■ ブロードバンドサービスの代名詞を目指して
オンラインティーヴィーの竹岡哲朗社長は、2003年8月から開始したモニター試験を振り返り「非常に好評を得て、良い感触を得た。ブロードバンド環境を持ったユーザーは1,500万人を超えており、その中でも一番ユーザー数の多いフレッツでサービスを実施できて嬉しい。ブロードバンドを利用したサービスの定番と呼ばれるように育てていきたい」と抱負を語った。 さらに、目標ユーザー数を「1年間に20万人、売上は10億円規模」と予想。また、FLET's.Netサービスを実施していないNTT西日本については、「東日本と同様のIPv6サービスを近いうちに実施してくれると考えている。IPv6に対応してくれれば、すぐにでも4th MEDIAを展開したい」と、今後の展望を語った。
(※は、7月8日時点ではサービスを開始せず、順次サービスが予定されるチャンネル)
(2004年7月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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