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アイ・オー、12ch同時録画可能なキャプチャソフトを無償公開
-挑戦者ブランドでキャプチャカード3枚セットモデルも発売


GV-MVP/RZを12台接続したシステム
7月22日公開


 株式会社アイ・オー・データ機器は22日、同社のテレビキャプチャ製品に付属しているキャプチャソフト「mAgicTV」の評価版として、複数台/枚のキャプチャカードやキャプチャユニットを使い、複数チャンネルの同時録画を実現する「mAgicTV Server Concept Version」を公開した。評価版のためサポート外となっているが、対応製品のユーザーは無償でダウンロードできる。対応OSはWindows XP/2000。

 また、「挑戦者」ブランドでServer Concept Version対応のキャプチャカード「GV-MVP/RX」を3枚セットにした製品「Channel Tank」も7月末にリリースする。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は43,000円前後の見込み。

 mAgicTV Server Concept Versionに対応する製品は、USB 2.0接続のテレビキャプチャユニット「GV-MVP/RZ」、テレビキャプチャカード「GV-MVP/RX」、GV-MVP/RXのLowProfile PCI版「GV-MVP/RXLE」の計3機種で、いずれもハードウェアMEPG-2エンコーダを搭載している。同ソフトウェアをインストールすることで、複数台/枚の同時利用が可能となり、複数のチャンネルを同時に録画できるようになる。

GV-MVP/RZ GV-MVP/RX GV-MVP/RXLE

GV-MVP/RZを12台接続したPCのデバイスマネージャ

 ただし、同時利用は同じ機種のみ可能となっており、例えばGV-MVP/RXとGV-MVP/RXLEを混在させることはできない。同社では現時点で、GV-MVP/RZで12台、GV-MVP/RXで6枚までの同時使用を確認しているという。

 Server Concept VersionのGUIデザインは、正式版の「mAgicTV Ver.4.2」とは若干異なる。ADAMS-EPG+に対応し、Ver.4.2から追加されたキーワード、ジャンル、放送局、曜日をキーにした「おまかせ録画機能」も利用可能。また、PCの時刻補正機能や、録画終了時にPCをスタンバイ/休止状態にする機能も備えている。

 Server Concept Version独自の機能として、EPGの番組表「mAgicガイド」を利用した録画済ファイルの再生が可能になった。これは、通常のEPGと異なり、時間が経過してもガイド画面に録画した過去の番組表が残っており、番組名をクリックするだけでファイルの再生が始まるというもの。録画済タイトルの検索機能などは備えていないが、番組表を遡りながら、直感的に目的の番組が探せるという。

録画予約した番組には赤い矢印のマークがつく 録画済の番組をEPG画面から再生する

 録画フォーマットはMPEG-2。録画モードは長時間(2Mbps)、標準(4Mbps)、高画質(6Mbps)の3モードを用意し、各モードのビットレートなどはカスタマイズが可能。6台/枚のキャプチャユニットを接続し、6chで放送している番組をすべて録画し続けた場合、必要なHDD容量は長時間モードで約150GB、高画質モードで約400GB。同社の容量1,200GBの外付けHDD(HDZ-UE1.2T)を利用した場合、長時間モードで約7.5日間録画できるという。

録画に割り当てるHDDを指定できる

 こうした長時間の連続録画に対応するため、録画に使用するHDD容量の上限を設定し、それを超えた場合古い番組から自動的に削除する機能も搭載している。だが、削除したくない番組には個別にプロテクトをかけることもできるほか、「フジテレビのドラマだけは削除しない」といった条件指定も可能となっている。

 なお、録画に使用するキャプチャユニット/カードは、独自のアルゴリズムで番組ごとに自動的に割り振られるため、録画予約の際にユーザーが番組ごとに使用するキャプチャユニット/カードを指定することはできない。また、ユーザーには使われるカード/ユニットがわからないため、外部入力に対する録画予約もできなくなっている。

 同社は今回の評価版について「PCをビデオサーバとして利用し、複数のチャンネルを長時間録画するのに適している。番組表から時間を気にせず観たい番組をクリックすれば、すぐに再生が始まるとう使い方を提案し、ユーザーの反応を今後の製品作りに反映させたい」としており、いずれは同機能を搭載した正式版として、mAgicTVの新バージョンをリリースする考えを明らかにした。

12台接続したシステムの背面。流石にケーブル類も複雑になっている GV-MVP/RXを6枚内蔵したシステム


■ Channel Tank

Channel Tank

 GV-MVP/RXを3枚セットにした製品で、「挑戦者」ブランドで販売する。実売は43,000円前後で、1枚19,800円のGV-MVP/RXを3枚購入するよりも割安になっている。ただし、通常付属する正式版のmAgicTV Ver.4.2を付属しておらず、ダウンロードしたServer Concept Versionを利用することを前提としている。



□アイ・オー・データのホームページ
http://www.iodata.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.iodata.jp/sp/magictv_preview/news.htm
□Server Concept Versionのダウンロードページ
http://www.iodata.jp/sp/magictv_preview/index.htm
□Channel Tankの製品情報
http://supertank.iodata.jp/products/vtrxx3/index.html
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(2004年7月22日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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