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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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社団法人日本映像ソフト協会(JVA) 著作権部会幹事会は28日、DVDコピーソフトに関する法律的検討の結果を公表した。市販のDVDビデオで採用している著作権保護技術「CSS(Content Scrambling System)」と、その解除方法が出回っている状況に対し、JVAが法律的な見地から検討したもの。JVAではDVDコピーソフトに対する見解を明らかにすることで、「DVDコピーソフトが氾濫している現状に対して、ソフトメーカーなどにも注意を喚起したい」としている。 市販のDVDでは、CSSを採用し映像を暗号化しているため、単純に複製を作っただけでは映像を再生することはできない。JVAではCSSについて「複製可能なコピーを作らせないことで、コピーを制限する技術」とまとめている。 CSSについては、コピーの作成をコントロールする技術でありながら、コピー自体は制限していない(視聴できないコピーなら作成できる)ため、著作権法上の「技術的保護手段に該当しない」という見解がある。これは、著作権審議会マルチメディア小委員会ワーキング・グループにおいて、CSSが「アクセスコントロール」と位置付けられたため、アクセス権が存在しない現行法では、CSSを解除したコピーも著作権法上の技術的保護手段を回避しない複製である、という考えを根拠にしている。 しかしJVAでは、「CSSは著作権法上意味のある視聴可能な複製を防止する技術であり、法的評価としてはコピー・コントロール(著作権法上の技術的保護手段)。CSSを解除するソフトウェアは著作権法120条の2第1号のプログラム(技術保護手段回避プログラム)に該当すると理解するべき」と考えているという。 また、CSSを解除するツールと組み合わせて利用することで、DVDビデオをコピーできる「バックアップツール」については、「そのものにCSS解除機能を含んでいなくても、解除ソフトの入手を紹介する書籍や雑誌も多く、その存在や入手方法は周知の事実。DVDコピーに用いられることは容易に予見できる」とし、「著作権者の権利が侵害されないような手段を講じる責任がバックアップツールの販売・頒布者に生じると解すべき」としている。 特に“片面2層DVDバックアップ”を謳うソフトについては、「片面2層DVDはほとんどが市販ソフトで、これを謳い文句に販売されている事実は、容易に入手できるCSS解除ソフトウェアと組合わせ使用することを意図して販売されているとみるべきだ」と、強く問題視している。 また、CSS解除機能を備えず、別途ソフトを組み合わせることも想定していないが、CSSプロテクトが行なわれているDVDのダビングが可能なバックアップツールについても「販売・頒布に大いに問題がある」としている。理由については、「そのようなバックアップツールは権利者の意思に反することが明らかなコピーを、大規模に生み出すツールである」とし、「容易なDVDコピーを謳ったソフトウェアを販売して利益を上げ、権利者の意思に反するコピーを大規模に生み出すことは私的複製とは到底同視できず、権利者の利益を不当に害する」との見解を示している。 □JVAのホームページ (2004年7月28日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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