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ソニー、ハイビジョンを「もっとリアルにする」技術“DRC-MFv2”


8月11日発表

 ソニーは11日、ハイビジョン映像向け画像処理信号処理技術「DRC-MFv2」の開発を発表した。今後発売するハイビジョン対応テレビに搭載する。また、既存テレビと組み合わせる外付け機器も開発する。

DRC-MFv2 LSI

 同社の「DRC(デジタル・リアリティ・クリエーション)」技術は、'97年7月発売の「KW-32HDF9」に初めて搭載された画像処理技術。標準テレビ信号をHDフォーマットに変換する技術として登場した。

 従来の単純に画素を増やす線形補間方式とは異なり、デジタルマッピング処理を取り入れることで、「質感や解像感を表現する細やかな信号を演算処理で作り出す」というコンセプトを提唱した。

 その後、'98年発売の「DV-36DR9」に搭載した「DRC-MF(デジタル・リアリティ・クリエーション・マルチ・ファンクション)」へと発展。「DRCリアル4倍密テレビ信号」と「DRCプログレッシブテレビ信号」の切替などを実現した。さらに2001年にはノイズの抑制などを可能にした「DRC-MFv1」も投入している。

 今回のDRC-MFv2は、標準テレビ信号などをフルHD(1,920×1,080ドット)相当の解像度に引き上げるほか、ハイビジョン信号に対しても、仮想信号との相関関係を演算処理で創り出し、「実際の風景に近いリアルな映像信号」(同社)に変換。その結果、「被写体の持つ質感、解像感、艶感、遠近感をよりリアルにする」とし、発表資料では「高画質創造技術」とも表現している。

ハイビジョン入力時の映像処理

 また、最大9倍ズーム表示の「クリエーション・ビュー」機能も実現した。標準テレビ信号からハイビジョン信号への変換機能を利用し、入力信号の1画素を最大36倍の画素数に拡大する。さらに、拡大したまま上下左右に移動できるなど、画像上の任意の箇所を拡大できる。

クリエーション・ビュー

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200408/04-042/

(2004年8月11日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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